主人公の行動で、ストーリーは記述される。
しかし状況によって、
主人公の行動よりも他の人の行動が目立ったりして、
主人公の行動は停止することがある。
このとき、ストーリーは進んでいるか、停滞してるか?
停滞だと考えたほうが、
弱点を発見しやすいと僕は考える。
バトルもののトーナメント戦とかで、
よく5対5なんかがあるけど、
主人公以外の試合は、
ストーリーが進んでいないとすら言って良いと思う。
他キャラのストーリーは進んでいるけどね。
しかしストーリーが主人公のものである限り、
主人公のストーリーを進めるべきである。
なぜなら、それこそが観客が同一化して、
その先を心配し、楽しみにしていることだからだ。
停滞が起こると、緊張は途切れ、
安心はあるが退屈が襲ってくる。
焦点が途切れている状態だからだ。
「鬼滅の刃」では、蝶の館で怪我の回復期間が描かれる。
普通は次の回では全回復して次に行くところを、
かなり丁寧に特訓含めて描いていて、
ここがユニークだと思った。
メインの焦点、
「鬼を倒し、妹を人間に戻すこと」を脇に置き、
実のところそこの女の子たちとの交流がメインで描かれる。
じゃあ主人公が行動しないかというとそうではなく、
主人公の行動(特訓)ですべてがうまくいっている。
いわばここだけ部活なんだよね。
そこが、ユニークな焦点のずらし方だと思った。
これで、「メインの焦点は停滞してるのではなく、
そこへ戻るために行動している」
が保証されて、
焦点は停滞せずにすむわけだ。
ストーリーが停滞してると感じたら、
主人公の行動の停滞を疑うといいかもしれない。
ずっと何してる?
「寝てなきゃダメ」っていうときも、
「いいからいいから」と動き出すと、
主人公は動きやすい。
「マトリックスレボリューション」がつまらないのは、
他のキャラの活躍を前半に描きすぎて、
地下鉄に閉じ込められた主人公ネオが、
行動が停滞したことであった。
他のキャラは立ったけど、
ストーリーは停滞したままだった。
ザイオンの戦闘は、絵はすごいけど、
話が全然面白くないのは、それが原因だと思われる。
主人公の行動リストをつくろう。
15枚以上行動してなかったら、
だいぶやばいぞ。
2020年08月16日
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