2020年08月16日

まさかコミックス未完結とは知らなんだ(「鬼滅の刃」評2)

今日中に一気読みしようとしてたのに…。

11-21巻、
案の定、回想をうまく使ってきた。


鬼滅の刃の特徴は、
一対一の戦闘がなく、
ほとんど複数の戦闘を描いていることだ。

これは割と新しいと思った。
(最近のジャンプ漫画読んでないので普通だったらすいません)
こういう複雑な状況の処理は、
女性に向いてるのかも知れない。

男だったらタイマンに拘りたがるし、
面白い視点だと思った。


で、回想の方が面白くなっちゃってるよ。
ちょっとやばい傾向だな。

鬼が死ぬときに、鬼になった理由がわかり、
炭治郎ほかに癒されて成仏するのは、
なかなか面白い構成だと思ったが、
どんどん回想の方が深くなってってねえ。

空手道場の話とか、
上弦の一の過去話とか面白かったけど、
本編より面白くなっちゃってるよ…
炭治郎にはこれを超えるラストを望む。

相変わらず、休みパート(今回は鍛治の里)の冴えが面白い。

肉体の成長と精神の成長がいまいちシンクロしてないなあ。
このへんは「なんかやんなきゃいけない部分」になってて、
少女漫画パートに軸足を置きすぎてるように思えた。

少女漫画にも吸血鬼物とか、バトルものはたまにあるので、
それを読んでるような感覚だったなあ。


全体の時間軸の構成がなんかバラバラで、
(親方様と無惨の邂逅→無限城の流れが唐突すぎてびっくりした。
いきなりラストステージかよ)
そのへんが地図の認識が男性より弱い女性的だなと思いました。
少女漫画パートが面白いからプラマイ。
posted by おおおかとしひこ at 21:58| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。