2020年08月26日

【薙刀式】楽論

「速さのセオリーとは反して楽な打ち方」のパターンが、
いくつかあると思う。
列挙してみる。


1. 同指異鍵
2. 同鍵連打
3. 親指の連続シフト
4. 親指の同手シフト

これらの要素は、最速候補の配列では、
忌み嫌われて排除されている要素だと思う。
でも、指や手は楽だと思うのだ。


1. 同指異鍵

とくに嫌われる要素のような気がする。
同じ指を連続するくらいなら、
異る指へ連接したほうがロールオーバーできて速い、
という理屈には賛成だ。

押す、戻す、押すよりも、
押すとほぼ同時に(ほんの遅れて)他を押す、
のほうが速い。

でも同じ指を使い続ける気楽さもあると思うのだ。
特に人差し指に関してはそうだ。

薬指や小指の連続はとても嫌でしんどいが、
人差し指、とくに右人差し指は、
文字を書き続ける動作の経験から、
連続して使うことはとても楽だと感じる。

中指を使い続けるのはちょっとしんどいが、
薬指小指ほどしんどくはない。

なので、薙刀式では、
人差し指連続、中指連続が、他の配列より倍くらい多い。

TYを使わないことから、
人差し指伸ばしの負担もそれほど大きくなく、
このエリアを連続して一筆書きにする感覚は、
薙刀式独特の運指感覚かもしれない。

「速くはないけど楽」の代表例だと僕は思う。
人差し指→薬指に行くくらいなら、
人差し指→人差し指の方が楽だと思うんだよね。

このへんは、どれくらい指が動くか、
というピアニストとしての指の才能とも関係するかもしれない。
僕はむしろ人差し指しかまともに意志が通じないので、
他の指を使うのは苦痛なのかもしれない。


2. 同鍵連打

もしダブルクリックが左右のロールオーバーだったら、
結構めんどくさいかもしれない。

人差し指だけはダブルクリックは楽だと思う。
なので、薙刀式では人差し指同時押しを使う。
FJ(あ、か、の、ま)の前後に濁音が来ると同鍵連打だけど
(かど、ギア、まだ、のびる、などなど)、
全然嫌じゃない。

速さは遅くなるだろう。
qwertyの速度を落としているのは促音の二回子音だろう。
でもあれは色んな子音をダブルクリックしなきゃいけないからで、
FまたはJダブルクリックで促音になるなら楽なはず。
(子音の数が足りないけど)

速さよりも楽な感じは、
わりとこういうところも関係してるかも。


3. 親指の連続シフト

押したあとに押しっぱなしにするコストや離すコストもあるけど、
ものすごく速く打たないときは、明らかに楽。
考えに集中できる。
手を忙しくしないで、じっとできることは、
楽さに繋がるのだろう。

つまり、(他の指を使うくらいなら)人差し指連打、
またはじっとしてること、
が楽だということかもね。


4. 親指の同手シフト

速度を求めると逆手シフトになるはず。
手の形を作る時間をかけなくてすむ。
同手シフトは、その手の形を作って押すだけだから楽。
左右の手の同期を考えなくて良い。

親指シフト系は大体同手シフトを主、
逆手シフトを従としているのは、そういうことだろう。

しかしこれも人差し指や中指限定のような気がする。

すべてのキーが同手シフトが楽なわけではない。
薬指小指は逆手シフトの方が楽だよなあ。



まとめると、
同じ手、同じ人差し指、同じキー、
できれば押しっぱなし、
という非常にものぐさな姿が浮かび上がる。

左右の手の同時押し、左右交互またはアルペジオによるロールオーバー、
逐次シフトで高速化、
などは、
負担がかかると僕は思っているようだ。

このへんも、薙刀式の、他にない特徴かもしれない。


別にトップクラスで速くある必要はない。
楽な亀のほうが速くゴールに着ける可能性もあるわけだ。
ちゃちゃっと打つには速い配列でも、
そのちゃちゃっを永遠にやるにはしんどいこともあるだろう。
タラタラ打っているうちに完成するほうが、
最終的に得をするのではないかな。

(だから、「親指シフトで速くなる!」は、
どう考えても本末転倒なんだよな。
そんなに速くないし、目指すのは長文のはずだし)
posted by おおおかとしひこ at 11:07| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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