2020年09月14日

時々バカになろう

そして質問するのだ。
「なんで○○は○○するの?」とか、
「なんで○○は○○しないの?」とかだ。


すぐに、観客の立場として答えられればOKだ。
「○○をするのは、○○を狙ってるからだ」
「○○は選択肢にはない。なぜなら○○だからだ」
などのようにだ。

これがすぐに答えられず、
「あれ?そう言われればなんでだっけ…」
と考え込むようでは、
どこかシナリオがおかしいのである。


なんで今日会社行かないんですか?
コロナで在宅勤務だから
在宅でなくてもカフェとかでいいのでは?
台風が来てるので。そもそも守秘義務ある作業は外で出来ない
にもかかわらず寝転がってるのはなんで?
さぼってんだよ!

などのように、今現在の行動、
目的、他の選択肢がないこと、
などに関して即答できなければならない。

そして、すべての今の行動が何目的か、
はっきり言えないといけない。

(動機や目的を伏せた、謎の行動を除く)


シナリオを書いていて時々あるのは、
「この人がなんでこれをやるのか分からない」だ。

さらに問題なのは、
「実はこの人はこう思ってこうしている」と、
本人が設定はしているものの、
それはシナリオとして存在しないことである。

「こういうつもりで書いたんだけどねえ…」とあとで言い訳しても、
「そんなんわかるか!」になるので、
きちんとわかるように書くのが筋である。

「ここで一々説明していてはテンポが落ちるからあとで説明しよう」
を忘れることもちょいちょいあるし、
「入れようと思ったけど入れられなかった」もある。
いずれにせよ、それは説明が下手くそなのだ。

すっと説明なしに入ってくるのが理想。
少し説明を入れれば、分かりかつ面白くなるのが次善。
ガッツリ説明が入るが、それはとても知りたいことのように焦らしていれば良。
ちょっと勢いを止めるけど、きちんと説明があるのが誠実。
少し謎を振っておいて、あと説するとミステリアス。
あんまり面白くない説明だけど、ないよりマシなのがまだマシ。
説明もなく、あるいは下手で、疑問が発生するのが下手くそ。

状況設定か目的の説明の、
どちらかが不足しているとそうなるだろう。
その二つさえ把握していれば、
おおむね想像がつくからである。
読解力とはそうした想像力のこともいう。


観客は常に想像力を働かせながら見ている。
それを忘れずに、信頼して情報を適切に渡し、
あまつさえいい方向に裏切ることだ。
そもそも前者ができていなければ後者も無理だけど。

で、
時々バカになって、
指差し確認してみよう。

あれ?あれはなんでだっけ、を見つけることは、
シナリオを良くするための最初のステップだ。
posted by おおおかとしひこ at 00:25| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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