2020年09月11日

【自キ】既成のキーキャップは、ロウスタッガードで最適化されている気がする

薙刀式の次の動画のために、
久しぶりにロウスタッガードキーボードを触ってみた。
DSAとOEMプロファイルを試してみた。
で、思ったのは、ロウスタッガードだからこの形なのでは?
と、格子配列側から見えたのだ。


DSAもOEMも、
XDAもMDAも、チェリーもSAもタイハオも、
指が表面を舐められるように出来ている。

どういうことかというと、
あるキーを打った時、
隣のキーへ渡るときに、
指が滑らかに隣にいくように、
つまりは引っかからないように出来ている。
天面全体が滑らかに繋がるようにできているものだ。

これは当然だと思って3Dキーキャップを作りはじめたのだが、
結論は滑らかに繋げず、
段々畑のようにしたほうがいい部分もある、
ということだった。

この差はなんだろうと思っていたら、
ロウスタッガードを触って思い出した。

指は、縦方向だけでなく、横方向にも動いている、
ということに。


普段使っている格子配列では、
中指も薬指も小指も、縦にしか動かない。
(人差し指は伸ばし位置があるので除く)
だから僕のつくったキーキャップでは、
横方向には段々畑にして指ごとに特化して、
縦方向には滑らかに繋がるようにしている。

これがロウスタッガードでは通用しない。
なぜなら、指が左上と右下に動くからだ。

この横方向の成分がある運動のために、
キートップの天面は、横方向にも縦方向にも、
滑らかにつながっていなければならない。

これは大変な制約条件であると感じた。


DSA、XDAという全部同じ形のプロファイルをのぞき、
既成のキーキャップは、
上段はこっちからみて登り坂、下段は下り坂になるようになっている。
横から見たら円筒形で抉ったように見えるから、
シリンドリカルスカルプチャとよぶ。
(これが滑らかでなく段々になっているのが、
シリンドリカルステップスカルプチャだ)

横方向は均一で、角を丸めてあり、
横方向の移動で連続面になるようになっている。

これは、左にずれたロウスタッガード対策なんだなあ、
と、改めて触って理解した。


横方向にもシリンドリカルにしたお椀型のキネシスは、
横にはずれず、
縦にずれたコラムスタッガードだ。
慣習的に横方向の連続面を作っているのだろうが、
これを破れるな、
ということを、
自分で3Dを作ってみて理解した。


で、やっぱり、
横にずらしながら指を動かすことに、
合理性は感じない。
各指が六法最密を担当して7キーずつ打つとかなら分かるけど、
たかが3キーなんだから、指の伸ばし対応でいいじゃないかと。


コラムスタッガードを触った時の違和感は、
ひょっとしたら既成のキーキャップをつけていたからかも、
とこれで想像できるようになった。

Bat43が最近お椀型の3Dキーキャップを開発していて、
とても興味深い。
横方向を考えないキーキャップになっていくと、
キーキャップは一次元進化の方向を得られると思う。
posted by おおおかとしひこ at 10:54| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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