現実でも同じだが、
いま何もしなくていいなら、何もしなくなる。
いま行動しなければいけない理由は、
今ではなく(その時点での)未来にあることが多い。
受験勉強をする理由は、
今猛烈に勉強がしたいからではなく、
将来を見据えての行動である。
予備校に通うことや、宿題をすることや、
誘惑を断ち切って机に向かう行為は、
よほど勉学が好きでない限り、
大学に入ったり、将来安泰になるためである。
つまり、人は「未来を現在の理由にする」。
過去と現在の何かだけが理由になるとは限らないのだ。
今はプータローだが、将来化ける才能のあるこの子と付き合っている、
締切間際におたおたしたくないから、今やっておく、
今ここでやっておくと、ライバルに差をつけることができ、将来の趨勢が決定的になる、
相手がこう出てくることを読んでいて、
先にそこに布石を打つ、
これとこれとこれをクリアしておくと、
それがあとあと効いてくることが計算済みだ、
締め切りが明らかになった瞬間段取りが決まる、
貯金している、積み立て貯金している、
などなどなど。
順番に書いていくことをやっていると、
それまで書いてきたことや、今の状況だけを判断材料にしがちである。
そうでない判断の仕方もあるということだ。
予感があったので、予知夢があったので、
などは強引だけど、あり得なくはない。
予告が誰かからあったので、とすれば、
それだけで自然でスムーズになるだろうし。
たまに登場人物に訊いてみるといい。
「将来的に、これはどうなると読んでいる?」と。
ただ目的に向かって一直線だけではない。
予想して先回りや布石という行動も存在する。
もし行動しなくなってしまった人物がいれば、
将来に動機を与えるというのは、
使える手だ。
目的がこれならば、
今やることは逆算して、これとこれとこれ、
と山盛りであることに気づけば、
その計画通りに行動せざるを得なくなる。
行動がストップしがちなときにやってみると、
たとえば、
筋トレを始めたり、爪を切るかもしれない。
それは何になるんだ?と尋ねたら、
そのときに未来の予想をその人物は答えるはずだ。
2020年09月23日
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