真面目で堅物、陽気でおちゃらけ、
リーダーシップを取りたがる、人前に出るのを嫌う、
他人に基準がある、自分の信念優先、
異性好き、苦手、
酒好き、下戸、
反省しがち、しない、
星座(火、土、水、風)。
色んな組み合わせで人の性格は表現できる。
主人公の性格を変えてみると、話はガラリとかわる。
特に構想中、この手をやってみるとよい。
真面目で堅物で話がうまく転がらないな、
と思ったら、
陽気ですぐ話に乗るキャラに変えてみれば、
話は転がりやすくなるかもしれない。
何事も人に合わせるキャラでは、
反発が生まれないと思ったら、
芯を譲らないキャラにすれば、
すぐに対抗してくるだろう。
基本的に、作者の性格に主人公は似るものだ。
それは無意識のレベルだろうね。
だけどそれでうまくいかないなら、
ガラリと変えて仕舞えばいいのだ。
僕は地味で分析肌の乙女座なので、
陽気で人と和す双子座や、
リーダーシップを取る獅子座が苦手だが、
むしろその方が主人公に相応しかったりする。
だからたまにその性格設定にして、
話を動かすことが稀によくある。
とはいえ結局自分が書く主人公だから、
乙女座8割獅子座2割みたいになってしまうことも多々。
それで矛盾してなければ、
それでいいと思う。
そもそも乙女座10割であるからといって、
積極的な場面がないわけではない。
そこで多少積極的になるような性格づけに設定しておいて、
その場を切り抜ければいいだけのことだ。
もちろん伏線が必要で、
最初(これ大事)に積極的場面を前振りしておけばいいだけのことだ。
そうするとそのキャラは、
「積極的な場面もあるが、沈思黙考するタイプ」
などのように印象を残すだろう。
観客は占い師ではないから、
「これは○○座の典型には収まらない」
と文句を言うこともない。
そもそも○○座100%的な性格はいなくて、
大体混ざっている感じだからね。
ストーリーを進めるのに、
このような性格が面白いか?
を考える必要もある。
今考えている話は、
「YouTuberのように、観客に応えることばかりやっていて、
自分を見失っていくサーカスの一座」という大筋なのだが、
その時の性格を、
真面目に全部受け取って破滅していくタイプと、
ちゃらく色々請け負って結局わからなくなっていくタイプと、
どっちが面白いかなあ、
などと考えている。
最初は前者だろうと思ったが、
いや、それは乙女座的な反応で飽きてきたなと思ったので、
後者で組み直したほうがより面白くなりそうだ、
と思い直したのだ。
後者の方が、あとで救いがあるかもな、
などと考えて、
全体の抜け感はどっちがあるだろう、とも考えた。
陰鬱で救いのない、折れる話になるよりも、
軽めの鬱から転身の面白さに至る方が、
救いがあるかもしれないなあ、
なんて思ったりする。
ということは、
堅物に対するよりも無茶な要求を作れて、
ストーリーはより派手にダイナミックになりそうだ、
などという計算もあった。
このように、
ストーリーを最も面白くする性格、
その性格をもっとも振り回すストーリー、
のように、
鶏と卵の関係になり、
構想は進んでいくことになる。
この人がうんと言うのはどういう要求か、
流石にこの人が断るのはどういう要求か、
妥協するときはどうするか、
などを考えるとき、
それによってストーリーの質自体も変わってくる。
うまく展開しないなら、
まるっと主人公の性格を変えてみるのも、
実は構想においては大事な一手だと思う。
積極的な奴は動かしやすい。
受動的な奴は待ってばかりでストーリーが転がりにくい。
メアリースーにも陥りがちだし。
アメリカ映画が陽気な奴が多いのは、
文化的国民性もあるけれど、
ストーリーを転がしやすくしている、テクニックな部分もあるよ。
(アメリカ人が作った陰気な奴の話は、
たいがいおもしろくないんだよな。
たとえば「アダプテーション」とかね)
なんとなく大枠が出来たけど、
どうも細かいところでうまくいかないと思ったら、
性格を変えて作り直してみるとよい。
主人公、ライバル、主要キャラ、
色々組み合わせは無限にある。
毎回ヒロインが同じ性格でも詰まらないよね。
それがハマったら、話は転がりだす。
嫌いな、合わない性格のほうが、
細かく客観的にわかっていて、
案外主人公として書きやすいかも知れないよ。
2020年09月29日
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