2020年09月25日

全員が同意するとは限らない

ある集団の意思決定。


リアルの政治でもそうだし、
家族の間でも、
友達の間でも、
会社の部でもそうだろうけど。

あることを決定するときに、
全員が100%賛成のことはない。

ある人はまあいいかなくらいに考え、
ある人はもうちょっとこうだろと不満を持ち、
ある人は余計なことはいらない、このシンプルなのがいいんだと思い、
ある人はそもそも嫌だが全体のために仕方ないと思ってたりする。

意見の持ち方は、
それまでの生き方と、
これからどうしようかと考えているかによるだろう。

また、その意思決定の仕方も、
民主的なものから独裁的なものまであるし、
その意思決定をなぜするかという動機も、
積極的な、攻めの理由から、
消極的な、守りの理由まであるだろう。

妥協した提案ならやる意味がないと考える人もいるし、
やるならばなるべく妥協するべきという人もいるだろう。

リアルで色んな意思決定の場に立ち会うほど、
色んなケースがあることを人生経験として知るだろう。


あなたのストーリーは、
そのどこを切り取っているか?

Aをやるぞ、よしやろう、なのか、
Aをやるぞ、それは反対だ、しかし強行するぞ、なのか、
Aをやるぞ、いやBだ、間をとってCだ、なのか、
Aをやるぞ、議論紛糾、やっぱやめよう、なのか。

現実と同じで、ぐだぐだ議論している間はストーリーが進まない。
しかし重大局面では意思決定が必要だ。
(これを促すために、
「三日以内に返答をください」なんて締め切りを作るのは良くある手)

リーダーの立場は。
リーダーでない、現場の人の立場は。
参謀の立場は。
後方支援の立場は。

それぞれのことを考えて、
意思決定の場面を作っているだろうか?


それに諸手を挙げて賛成の人もいれば、
不満がある人もいる。
それが内部の軋轢を生み、
分裂または再生の原動力になったりする。

人間の集団は常に一枚岩ではない。
呉越同舟のまま船はすすむ。

このへんが少しでもうまく書けると、
集団を描くのは興味深くなる。


全員同じリアクションして絆とか言ってる場合ではない。

集団は常に不穏だ。
空中分解しながら、修理しながらすすむ船だ。
降りる人もいるし、乗ってくる人もいる。

それをうまく切り取ろう。
posted by おおおかとしひこ at 00:36| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。