経験則。
二つの選択肢で迷うことがよくある。
頭の中で比較していないで、
書き出してみるといいよ。
二つの選択肢で迷うときは、
単純なことではなく、複雑な要素がまじっているからだ。
だからあちらを立てればこちらが立たず、
ということになる。
それは頭の中で処理しきれないくらい複雑な要素が絡むことが多い。
だから迷うことになる。
ということで、
その二つの選択肢を文字として書き出すことをお勧めする。
そのうえで、
あることのメリットデメリットを、
整理して表に書き出すとよい。
これは、実はAとBから最良の選択をしようということではなく
(まあ整理したことで明らかにどっちかがよい、
となることもあるが)、
実のところ、
「だとしたら、Cもありでは?」と思いつくために、
やることが多いのだ。
AとBという狭い選択肢で迷うのではなく、
もっと手前の段階とか、
もっと広い条件の下でとか、
条件を緩くして考えるためにこの方法はある。
「駅から10分以内」で迷っていた物件が、
「駅から13分以内」に条件を変えたら、
急にいいところが見つかる、
みたいなことだ。
迷っていたのは10分にこだわっていたからで、
実のところ13分に条件を変えれば、
まったく違ういい選択肢が転がっていることもあるわけだ。
人生の法則でもあるし、
それは物語の中でも使える。
「盲点」に気づく方法、ということも言えるかもしれない。
AとBの二つが、
複雑な条件で、入り乱れていればいるほど、
この整理は生きてくる。
リライトのとき、アイデアでどっちがいいか迷うとき、
ストーリーの選択に迷うとき、
構成で迷うとき、
などでやってみるとよい。
勿論、白紙に書き出すのである。
そうすると、白紙にない、
まだ見えていないところに気づくのだ。
答えは文字ではなく、白いところにある。
2020年10月06日
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