2020年09月29日

【風魔】エゴサ、ときどきしてますよ…

放送開始からもう13年。
それでもこれだけの熱量を持って語ってくれる人のいる幸せ。


https://mobile.twitter.com/calmworld1970/status/1310907470781407232

所詮は深夜B級の予算です。
(仮面ライダーの1/3、大河ドラマの1/6)
絵的に安いところや、新人俳優の下手さはしょうがない。
僕だってドラマをプロとしてやるのは初めてでした。
それまでCM業界でしか仕事をしてこなくて、
自主映画は学生時代に何本も撮ってきたけど、
13話のメイン監督なんてやったことなかった。
でもB級だからこそ、
僕がやれたチャンスがあったわけです。

僕の人生を変えた漫画は何本もあり、
「リングにかけろ」はその中の一本です。
原作風魔はその次の連載として始まり、
すげえ面白かったのに失速した、
とても可能性があった漫画でした。

それを実写化するだって?
下手なやつにやらせんじゃねえよ、
とりあえず第一話の脚本書いてやるからみてろよ!
そうした勢いで書いた第一話でした。

1Pも原作を見ずに一日で書いた、
それほど僕の体の中に風魔の血がありました。
(あ、そのせいで蘭子の「なんて素敵な男なの…」と、
壬生の「樹齢千年の一位樫で…」を入れ忘れたのですが…)


僕の好きな映画にエミネムの「8マイル」があって、
主題歌の中で語られます。

「もし人生でたった一発しか銃弾を持ってなかったとしたら?
その一発を、このチャンスに決められるのか?」と。

僕にとっての一発の銃弾は、鉄塔の上の告白のシーンでした。

風魔夜叉編を13話完結で実写化するならば、
あの惜しかった漫画に落とし前をつけるならば、
小次郎と姫子のストーリーを省いてはならないと思い、
そこが僕の勝負所でした。

腐女子用なんだからラブストーリーはいらないと言われた。
OA予告でもラブコメ編イラネと言われた。
あの二人の下手な芝居で持つのかと心配もされた。
でもOAでひっくり返したことは、当時の実況にも残っています。
扇の要のように、
あのシーンが全ての中心にいることは、
全部見た人にはわかることかと思います。


「尊い」と(語彙力)で埋まりがちなTwitterで、
たくさんの言葉にしてくれてありがとうございます。
恋愛観に影響を与えたことは多少責任を感じますが、
良き相手に恵まれることを祈ります。
(風魔見せれば、求めている人かわかるよね!)

あまりにもあのドラマで全力を使ったのでしょうか、
それともリーマンショック以来の業界不景気のせいでしょうか、
その後の監督人生あんまり恵まれてませんが(笑、
何度生まれ変わったとしても、
僕は人生でたった一発しかない銃弾を、
あそこで撃つと思います。



実際、ぼくはもう監督であったことを忘れて、
マニアの一人として発言してるような気がします。
昔好きだったアニメや映画のことは何でも知りたかったオタクなので、
そういう情報をどんどん撒いていたりしてます。笑
それくらい、あのドラマはいいんです。
B級だけどね。

願わくは、
こうした小さいけれど確実な声を、
東宝さんにまとめて送りたいところ。
え?13年前に中断したプロジェクトでしょ?
まだ見てる人いるの?って、驚くと思うんです。

こんなに大事にしてくれる人がいる作品は、
そうそうあるものじゃないと思うんだなあ。
(ドラマだったら僕だと「スケバン刑事」と「ロボコン」と、
「アンフェア」と「眠れる森」くらいのもんだよなあ…趣味バラバラやな)


東宝さんが全作品エゴサしてるとは思えないので、
ぜひメールにコピペして送ってね!
熱い声がたまれば、
「おかしい、そんなに面白いドラマだったっけ
…(再視聴)…なんやこれ、おもろいやんけ…
続きはないんか…」
と東宝さんが気づいてくれるかもしれないよ!

おれはあの作品が最高だと自分で知ってるけどさ、
東宝さんはそうとは限らないからね!


あと残念ながらDVDは絶版の模様。中古も高騰中。
レンタル(メイキングなし本編のみ)は、
TSUTAYA、ゲオなどで取り寄せレンタル可能です!
posted by おおおかとしひこ at 23:16| Comment(0) | 実写版「風魔の小次郎」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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