2020年10月11日

落ち込むのに時間をかけるか、立ち上がるのに時間をかけるか

リアルとフィクションは、時間の使い方が違っていてよい例。


リアルだと、落ち込むほうが時間が長い気がする。
長く落ち込んで、
ようやく立ち上がり、
それから苦労する。
成功するまでの時間が長ければ、立ち上がってからの時間がかかるかもしれないが、
一般的に、
落ち込み、悩んでいる時間のほうが長いのではないか?

ストーリーにおいて、その通りにやる必要はない。

落ち込んでいるカットはワンカットにして
(ただしものすごく強い表現にするべきだ)、
それからの立ち上がりに尺をかけるべきだ。

なぜなら、そのほうが面白いからである。

他人の落ち込んでいる姿を、
毎度毎度見てもしょうがないのだ。

フィクションは見世物である。
面白いところに時間をかけるべきである。
(もっとも、美人がため息をついているのをもっと見たい、
という要求はあるだろうが)


落ち込んでいるところは時間が停止している。
立ち上がり、行動するところは時間が動き、
状況が動き始める。
後者を描いたほうが、
時間の使い方としては賢いと思う。


あなたは落ち込みがちな性格だろうか?
くよくよ考えてしまう性格だろうか?
それとストーリーは関係ないぞ。

あなたの人生の反映ではなく、
「立ち上がる面白いストーリー」こそが、
見世物になるべきである。

リアルの人生で落ち込んでいることと、
あなたが落ち込んでいる場面を書くことは、
関係がないし、あるべきではない。

調子が悪いときでも、調子のよい場面を書きたまえ。
そうすればそのストーリーは、
全体的に前向きになるだろう。
posted by おおおかとしひこ at 00:19| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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