2020年10月03日

【薙刀式】十種競技

陸上の十種競技はもともと、
「戦場で優秀な兵士はなにか?」を選抜するための競技だったらしい。


「戦場での能力」というのは非常にとらえにくい、
複雑な能力だ。

だからこれを、被らない十種の能力にわけて、
それらを競技化して総合得点をつけることで、
複雑なものをスカラーに数値化できないか?
と、古代ギリシャ人は考えたわけだ。

ちなみに二日間の競技で、
一日目:100m、走幅跳、砲丸投、走高跳、400m
二日目:110mH、円盤投、棒高跳、やり投、1500m
をやるそうな。

走力、投擲、跳躍に大きくわけて、
各種さらに部門わけしたみたいな整理の仕方か。


競技順はやりやすいように近代に決まったのだろうが、
かつては投擲は投擲でいっぺんにやったのだろう。

野球の入団試験とかでも、
こういう選抜項目があったりする。
基礎能力などを測定する。

しかし、兵士も野球選手も、
この試験だけでは測れない実践の能力があることくらい、
みんなわかっていることだ。


さて、
にも関わらず、配列を、
タイピングゲームで一元的に評価することは、
とても愚かなことだと思う。

兵士選抜のための十種競技のような、
10個くらい異なる競技の総合力で評価するべきかと思う。


今のところ評価軸でよくあるのは、

短文無変換コピー
長文変換コピー
ヒートマップ
もろもろの計算指標(中段率、段越え率、アルペジオ率など)

くらいだろうか。

上二つが数値による直接比較が可能なことに対して、
下二つは、「だからどう比較するべきかわからない」
という曖昧な指標になっている。

だから結局タイム勝負になってしまうのかもしれない。


カロリーを測る装置とかがあればなあ。
あるいは、指の移動距離を測る装置とか?

カナはローマ字に比べ直接概念と対応している感じとかも、
数値化できると比較できるのになあ。

あるいは、
薙刀式や飛鳥が得意な、
重要語句の打鍵が滑らかに繋がっていることなどを、
数値化できると面白いと思う。



ほんとに測りたいのは、
「脳内に浮かんだ文章を、
もっとも速く効率的に、楽に長時間打ち続けられる配列は何か?」
だ。

その問いに対して、タイピングゲームの結果は、
兵士を100m走だけで採用する間違いだと思う。


せめて「初見文1万字コピー打鍵」部門くらいあればいいのだが。
あとタイムじゃなくて、消費カロリーみたいな測定が出来ればなあ。

たとえば、
「5000字くらいの感動する文章を作ってください」
と問題をその場で出して文章作成させて、
審査員に出来の順に並べてもらい、
その出来順とタイム順(と消費カロリー)をうまく足して総合点を出せるのが、
ほんとはいいと思っている。

そんな能力を十種競技のように分解できたらなあ、
などと妄想してみる。
posted by おおおかとしひこ at 01:41| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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