PgUpDnキーは、「ページ単位の移動」とよく説明される。
原稿用紙にものを書いているとき、
ページをめくって前後を探すようなものであると。
しかしどうもそういう挙動をしてくれない。
詳しく調べた結果、
「PgUpDnはページ単位の移動ではない」ことが判明した。
一体どういうことやこれ?
薙刀式の編集モードで、
1ページ移動とか数ページ移動したいと思った。
その為にPgUpDnの挙動を調べていたのだが、
エディタによっても安定しないどころか、
MS公式のワードですら意味不明。
ページ単位にカーソルを移動したいだけなのだが、
と、思い通りの挙動にならないので仕様を調べていた。
で、かなり調べてようやくわかったこと。
「今見えている画面分だけスクロールする。
今の画面に何ページ分が表示されているかは関係ない。
スクロール先がまだ改ページでない場合、カーソルは元の位置に留まる。
スクロール先に改ページがあり、
前のページと同じ位置のカーソルが表示できる位置までスクロールしたら、
そのページの同じ位置へカーソル移動」
が正しい挙動のようだ。
ワードを立ち上げ、以下のようにして確認できる。
まず300%くらいにめっちゃ拡大する。
画面内にページが収まっていないときの挙動。
そうすると、PgDn3回(くらい。画面の見た目で2の可能性も)
まではカーソルが移動せず、画面がスクロールするのみ。
で、次にページが出てきた時に、
ようやくカーソルが移動される。
逆に、33%くらいにめっちゃ縮小する。
画面内に3ページくらいが収まっているとしよう。
これでPgDnを押すと、
3ページ分、画面内に収まっている単位分移動して、
カーソルが3ページ先に移動する。
え? 見た目あわせなのこれ?
PgUpDnの「ページ」とは、
原稿上の「ページ」ではなく、
「ウィンドウに映っている範囲」を単位とカウントしている、
ということらしい。
どこかの説明では、
「1ページ単位の移動」だとあったのでそれを鵜呑みにしていた。
つまり、
「第5Pのどこかにカーソルがいるとして、
PgUpで4Pの同位置へカーソル移動、かつ画面スクロール、
PgDnで6Pの同位置へ、以下同じ」
だと思っていた。
違うんですって奥さん!
なんやこれ!!!!!
これ、使う?
ネットブラウザとかならば、
大体をPgUpDnで移動できる。
(というか、そのための機能くさいが)
原稿書きにおいて、今見ているウィンドウなど関係なくないかこれ?
久しぶりにWindowsのクソ設計に腹が立った。
しかも「Windowsはどの単位で見ていても、
画面一画面ぶんスクロールできる技術に、
特許を持っています」なんてドヤ説明が付加される。
そのドヤ顔のまま腹を切れ。
さらに調べると、
Ctrl+PgUpDnで、
「前のページの『先頭へ』移動(スクロールは1ページ分)」、
「次のページの以下同」
は存在するようだ。
先頭へ、じゃなくて丁度1ページ移動してくれへんかな。
1ページ20行が脚本の単位で、
1ページ30ないし40行が小説の単位なので、
「ページ」と「行」は比例しない。
なので、どんな原稿でも、
1ページ移動、5ページ移動、なんてことをしたかったのだが、
Ctrl+PgUpDnと、その×5の実装でええんやろか。
→40、→200、というのもやってみたが、
スクロールだいぶ待たされるので現実的ではなかった。
(キーコードの出力よりもエディタのスクロール機能の問題)
Ctrl+しか「ページ単位の移動」がないっぽい。
ちなみに、
明確に改ページがない、だらだらと書いていくタイプのエディタ、
たとえばメモ帳、iText、TATEditorでは、
メモ帳: PgUpDnで1画面分カーソル移動、Ctrl+で横画面移動(横書き時)
iText: PgUpDn、Ctrl+ともに1画面分カーソル移動
TATEditor: PgUpDnだと、1画面分カーソル移動、Ctrl+だと「固まる」(画面クリックで復帰)
という、
統一性のない酷い結果となった。
やべえ。
ここまでページ間移動を考えてきたのに、
実装方法がないではないか!
ここまでちゃんとPgUpDnを解説してる人がいなくて、
それにも腹が立つ。
おれは200枚くらいの紙焼きの束を見ながら、
「次は何ページ目の何を修正しよう」
とかやりてえんだ。
それをやる方法が、キーボードにはないだって?
「ページアップ/ダウン」の「ページ」は、
「そのウィンドウの見えている一画面分」であり、
「原稿の『ページ』ではない」
を、どこかに明記するか、
一画面アップ/ダウンに、今から名称を変えるべきだ。
そして「エディタで共通する、ページ移動の操作はありません」
と明記するべきだ。
まじで日本語ワープロ専用マシンほしいわ。
「マウスを使わず、キーボードからページをめくる機能は存在しない」
ということでよいのかしら。
2020年10月02日
この記事へのコメント
コメントを書く