編集モードもそろそろフィックスかな。
一通り長時間作業をやってみて、
一番動線が整理されてる感じの版を仮発表。
更新頻度が遅くなっているのは、
それだけ問題が起こりにくくなっている証拠。
何万字も打って、やっぱこうかな、なんて微妙な検証をしています。
これで完成だといいなという願いもこめて、
「完成版」と銘打つことに。
まずはカナ配列から。打ち方は同じまま。
v12と結局5カナしか変わらず。
大きくシフトキーを変えるとか、
そういうことをすればまた変わるだろうけど、
いまの薙刀式のシステムでは、
これ以上楽で速くはならないだろう局所最適まで来たような気がします。
゛ゃ行、゜ゃ行、フェ、ウェ、ヴェ、フュ、ウォ、フォ、ヴォあたりで、
標準運指から離れた、指の最適化が必要ですが、
頻度を考えればこんなものでしょう。
やりにくい場合は小書きを使うということで。
次は編集モード。縦書き用です。
右手1以外はほぼ全変更。
逆手の、中段/下段の人差し指+中指+なにか、
というシステムは変えませんが、
左右の役割を変えました。
右手: 移動、選択、再変換、編集系に特化
左手: 記号に特化(一部例外あり)
となっています。
右手1(中段)は使いやすいこれまでのまま、
右手2(下段)は、横移動系、選択系を中心に、
コピペとアンドゥ/リドゥを含みます。
編集系を右手に統一したのは、
いくつかのコマンドを連続して組みあわせて使うためです。
左手押しっぱなしで、右手だけで操作するイメージ。
なるべく同じ面で作業が続くようにしました。
アンドゥを右手2に入れたのも、カットペーストのアンドゥが一番使う、
と踏んだからです。
誤変換やミスタイプ対処は、アンドゥで戻るよりも、
右手1の移動選択と、文末まで消す/再変換を組み合わせることになると思います。
左手1はよく使う記号類と振り仮名記法、
左手2はマイナー記号とマクロ類を集めています。
(緑枠は脚本記法)
なるべく1と2の裏表で対になるよう配慮しました。
左手1の「・未確定」は特別で、
記号類は基本確定つきなのですが、
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」や
「ビッグ・ザ・武道(なぜこのチョイス)」を、
一気に打って変換することを想定して、
「・」のみ未確定としました。
DvorakJファイルを置いておきます。
(仮)が取れる前に使ってみたい人どうぞ。
薙刀式v13完成版(仮).txt
薙刀式v13英数(仮).txt
なお名称の「完成版」ですが、
仮にv14以降の版をつくったとしても、
「最終版」「究極完成版」「ディレクターズカット」「ファイナル版」
などがつく可能性は残しておきます。
飛鳥の例を見ていると、突然思いつくこともあるので、
完全におしまい宣言はむずかしい。
ヒートマップは計算済み。左薬指周辺がまともになったかな。
それまでサイトメソッドで適当にやってきたタイピングを、
小説を書き始めたことを機に個人PCを購入し、
qwertyローマ字のブラインドタッチを学ぼうとし、
「不合理かつ不快」と感じたことがすべてのきっかけでした。
文字の指の動線だけでなく、変換操作や編集操作も含めた、
「文章を書いていく」ことに、
キーボードを特化、最適化させたいと思いました。
僕は単純に、新しいデジタルペンが欲しかったのです。
論理配列を変えること、
物理キーボードやキーキャップやスイッチを作ることで、
自分の第一の書き言葉言語、手書きの、
ようやく75%くらいの快適度に来たと思います。
(かつては10%で、カタナ式で50%くらいかな)
これ以上は、論理配列、物理配列ではなく、
IMEや、エディタや、OSの問題が横たわるように思います。
もしOSに問題があるとしたら、
WindowsやMacで物書きをするべきでないのかも知れません。
汎用であってテキスト専用でないところに、問題の根本があるのかも。
ポメラやワープロのような専用マシンを開発できる力が僕にあれば…。
ともあれ、
薙刀式v13完成版(仮)は、
今のところ僕の理想にもっとも漸近したものだと自負します。
とりあえず体験版でした。
本決定では多少の変動があるかも。ないかも。
HJ (IME ON)→{vkF2 2} ※ひらがなキー2度押し
FG (IME OFF)→{vkF2}{vkF0} ※ひらがな→英数
DF+P (入力キャンセル)→ +{Esc 3} ※確実にキャンセルするためShift+Esc 3回押し
と書き換えて使ってみています。
新JIS配列を9か月使ってきましたが、薙刀式もときどき触っていました。
3キー同時押しは、キーボードを選ぶだけでなく、指への負荷が大きいのですが、1モーラ1アクションになるのがいいですね。
Macへ導入できたら本格的に使おうと思います。
そんなバインドがあることすら知りませんでした…
ややこしいなWindows…
3キー同時押しはわかりやすくて便利でもあり、実装上の弱点でもあり、
という微妙な立ち位置ですね。
まあ、これを機にいいキーボードにしようぜ、という主張でもあります。
Macへの導入は、Karabiner-Elements版を宗子さんという方が作ってくれています。前の版ですが改造すればよいかと。
日本語IMを「かわせみ2」に変え、(紅皿などの)「零遅延モード」みたいなのを取り入れれば、Karabiner-Elementsでも、DvorakJ版やQMK版とは挙動は違うけれど、
「か」を押しながら「た」「あ」
で、「だが」と入力されるぐらいは出来そうなので、もう一度取り組んでみようと思います。
あ、かわせみってまだ生きてるのか。
だったら出来るかも…?
記号系は僕は単語登録でかわすことにしました。
「なかぐろ」で「・」を登録しといて、QMKからnakaguroスペースエンターを出力するみたいな感じです。
「」『』()?!以外はキーコードから行けないので、登録だけしとけば使えるだろと。
してないマシンでは使えない欠点はありますが、OS依存でなくなるのでどこでも繋げる感じにはなります。
正直Macの配列変えは難しくて手をつけてないので、出来る方が切り開いてくれることを期待しております…
あまり編集モードは活用できてないのですが、今回からかなり整理されたので使いやすそうな印象です。
https://github.com/eswai/qmk_firmware/tree/master/keyboards/crkbd/keymaps/naginata_v13
おお、早い。決定までもう少し悩ませてください。
(まだいくつかの候補があり得ます。大きくは変わらない)
編集モードはこの版と、レイアウトを少し変えて、
「縦書きでも横書きでも同じレイアウトにする」版
(中段は「戻る方向」、下段は「進む方向」に統一したもの。
指が覚えればどちらでも同じ動きになるはず)と、
どちらが使いやすいかを実験中です。
選ばれた機能自体は恐らくフィックスなので、
あとは入れ替えだけで完成版まで持ってけるかと予想…
eswaiさんの crkbd用 薙刀式日本語入力キーマップを
日本の自作キーボードの雄「Helix」に移植することは可能でしょうか?
eswaiさんの「QMKで自作キーボードを親指シフト/薙刀式へ拡張する」を参考に
コピー&ペーストをしているのですが、どうも上手く行かなくて。
crkbd では問題なく動いているのですが。
QMKの動く自作キーボードならば、
原理的に可能なはずです。
あのページにしたがって僕はMiniAxeに移植して、動かしているので。
(最近のQMK版は複雑になりすぎて、簡単版があると移植しやすいと思うんですがね…)
ある程度コードが読める人でないと、
どこかでミスしていることに気づけないかもしれません。
どこでどのようにつまづいたのか、QMK構築環境はなにか、
OSは、まで詳細にわからないとアドバイスできないと思います。
というかそこまでわかっても僕にも分かる保証がないので、
ご本人に相談した方が良さそうですが。(まるふりともいう)
まずあらゆる定義ファイルをusernameフォルダ下に置いてなかったり、
と単純なミスだったりして、とエスパーしてみる…
(以前までのファイルはコピーしてoldフォルダを作って保存しておくのがコツ。あとold1、2…とどの段階までは動いていて、どこから動かなくなったか、段階で記録するのがコツ。動くところまで出戻り出来るので)
なるほど。「元に戻す」や「やり直し」だけではなく、
完全にファイルをコピーしながらやるのですね。
これならプログラム素人でも時間をかければ実現できそうです。
もうちょっとで二十年来の夢だった
格子配列で非QWETY(昔は親指シフトで今は薙刀式)が実現できそうなので頑張ります。
改めて大岡さんとeswaiさんに感謝します。
あとおじさん的には目から鱗なんですが、
「いくつかのバージョンをスマホで写真に撮っておく」
というやり方もありますね。
手を入れる前、このへんはこうだった、みたいなことが一目瞭然になるというやり方です。
ファイル名に「20201021デフォルトにレイヤー2を足したもの」
とかつけとくと、日付でソートできて管理しやすいですよ。
お試しいただいてありがとうございます。ほぼ1年前の記事なので、実は私のコードもかなり変化しています。自作キーボードdiscordにいらっしゃれば、そこの#key-mapで質問いただいてもいいですし、私のブログにコメントいただいてもかまいません。コードをどこかで見られるようにしていただければ、お助けできると思います。
とりあえず、大岡さんのアドバイスに従って少しづつ試した所、
何とか Helix でも薙刀式が動きました。(良かったぁ)
Helix は遊び心が満載で、それが支持された理由の一つでもあるのでしょうが、
文章入力にしか興味のないプログラム素人の私には、かなり難しいコードです。
二十年来、親指シフト(Japanist)、Realforce、窓使いの憂鬱(のどか)を使って来ましたが、
実現したい機能や動作はたくさんあるので、
いずれは discord で質問させて頂くことになると思います。
仕事が忙しいので、数ヶ月から年単位で入力環境を構築することになり、
質問の間がかなり空くと思いますが、その際は宜しくお願いします。
大岡さんとeswaiさんに改めて感謝します。
おお、おめでとうございます。
プログラマー教本には載ってない、現場のTIPSが生きたのは面白いですね。
二十年来のシフターの方だと、親指シフトの環境構築の苦労を想像するに大変だなあと思われますが、
入力界隈にとっては面白い時代になったなあと思います。
あと配列系でよくあるものは、このページのキーコードを参考にすると、
keymap.c内で組めてしまうと思います。
https://docs.qmk.fm/#/feature_layers
HelixだとMXとchocのスイッチを混在させて、高さの違うキースイッチを実現させられそう。親指シフトキーキャップも作れたりして…。
2Uのキーキャップを使って、バネ弱くして、両スイッチとも同じキーコードにしたりすれば、2Uの親指キーなんかも作れそうですね。
(MiniAxeだとキーが足りなくなるのでやってない…)
最近は英語キーボードに寄せてスペースキーが長くなる傾向があり、
Realforceもそうなって既存のキーボードに見切りを付けました。
右手側キーを一つズラす配列(最近はorz配列と呼称)でも心が折れました。
Windows95でPC人口が爆発的に広まったのに、
Ctrlを小指で押す不合理さを疑問視する動きや、
親指を活用する意志が全く見られないことに、
大手メーカーの限界を感じています(二十年以上前から!)。
> HelixだとMXとchocのスイッチを混在させて、高さの違うキースイッチを実
> 現させられそう。
正にそれが目的で Helix を選びました。
参考として左手用のキーを掲載します。(■がchocです)
◎QWETY
◎ASDFG
◎ZXCVB
■■■■◎●◎
■■■■■■■
(フォントによってはズレて見えます)
・格子配列 (手首のねじれがなく数字をテンキー形式で入力できる)
・GHの直下にシフトキーを配置できる
・シフトキーの左右に親指用のキーがある
・シフトキーの下側にもキーがある (親指は横二列までは押せる)
・小指の外側にもキーがある (小指は縦二列を押せるので活用したい)
・MXとchocを混在させられる (親指で横二列を押すため)
・予備キーがある
普列は3x6+3で21キー、両手で42キー(左上と右上は殆ど使わないので実質40キー)しか使わないのですが、
一時的な作業のために「使い捨てのキーやマクロ」が必要になる場合があり、
そのために予備キーが幾つかあるものとなると、Helixしかありませんでした。
なお、キーマップをうまく煮詰めれば四列にできるかもしれません。
Helixは五列か四列かを選択できるので、最終的に四列にするかも。
Helixを作り、遊舎工房を立ち上げ、日本の自作キーボートの流れを作った、
ないんさんには感謝しかありません。
そういう意味では自作キーボードは、
キーボード側に全部入れて持ち歩く方式なので、とても面白い道具だと思います。
自分も家Windowsと会社Macに同じキーボードを挿して薙刀式を使っていました。(今在宅なのでその必要がないけど)
マクロなどを仕込むとしたらたしかにHelixくらいのキー数が丁度良さそう。
親指シフトキーだけ高くするのも、文字部をchocで組むと行けるかもですねえ。
(今時は3Dプリントで設計してしまえばいいかもですが。あ、作ろうかな)
薙刀式と親指シフトの比較なども、落ち着いたら聞いてみたいです。
QMKを工夫すれば、薙刀式レイヤーと親指シフトレイヤーを切り替えるようにも組めるかもですね。
(v13だとマウスホイールを削除したのでメモリが空くはず…)
ロールオーバーの相違、シフト等で範囲選択中や、かな変換中の操作に問題があるものの、思ったより使えそうです。
まだ、固有名詞ショートカットなし、主要30キーのみ実装ですが、Mac に入れると約6.7MBになりました……。
https://github.com/tor-nky/KeyLayout/tree/master/Naginata/Mac
拝見しました。
Karabiner-Elementsは全く触ってないのでどのように実装されてるのか解読出来ないのが惜しい所ですが、
一応3キー同時押しなども行けてるっぽい。素晴らしい。
Macでの実装を企んだこともあるんですが、
Macのキーボードよりも今や自作キーボードの方が気持ちいいので、
完全に動機を失っております…
4キーを押しっぱなしにしたときの挙動ですが、
DvorakJでも安定しないことがあるので、そのへんはしょうがないかなと諦めています。そこまでロールオーバーしないだろうと予想。
濁音や拗音が続くときは僕は素直に2回押してるしな…
編集モードもできかかってるのはすごいなぁ。
でもMacだと動線が整理されてるため、無理に実装しなくても良かったりして…笑
(Ctrlとの組み合わせでほとんど行けるのはかなり便利ですよね)
僕はWindows用に編集モードを作ったので、
Mac用でまた別の編集モードがあり得るかもしれないですね。
固有名詞ショートカットは、キーボード右端の方で実現できないものの、Excelのワークシートから作り出すことができます。45個(英語キーボードでは44個)×20字まで登録できます。
……はっきり言って力技です。
でも単純な文字の入れ替えなら、英数かな問わず、ワークシートから可能です。
https://github.com/tor-nky/KeyLayout/tree/master/Naginata/Mac
かわせみ2限定です。OS同梱の日本語IM版製作は挫折しました。
Karabiner-Elements版v12や、QMK版のソースコード、を参考にさせてもらいました。
QMK版を使いたくて Corne を作ってあるので、これからもよろしくお願いします。
おお、すごい。まさかの固有名詞まで。
単語登録でもいい説がありますが、
作品ごとにファイルを分けられるのがいいと僕は思うんだよなあ…
コルネだと、ちょっと触ってみた感じ、真ん中のキーがSandSに良さそうでしたね。
キーマップの参考にどうぞ。
v13は自分の中では確定でいいんですが、長期間使ってみての耐久試験中です。しばしお待ちを…