2020年10月07日

【自キ】数字段のレイアウトいろいろ

数字段のない自作キーボードは、どうやって数字を置く?
レイヤーキーを親指に置き、それと押すことで実現する。

それにはいくつかのパターンがある。


大別すると二種類。
ひとつは数字段方式で、もうひとつはテンキー方式だ。

数字段方式は、
横一列に1234567890と、数字段がそのまま一列に来るタイプである。

レイヤーキーを●表示して、任意のキーを□とすると、

12345 67890
□□□□□ □□□□□
□□□□□ □□□□□
   ●

みたいに、最上段からひとつ下がった上段にもってくるのが、
一番記憶しやすいだろう。
しかしこうすると、数字段の記号が、
シフトと●と、ふたつ押しながら打たないといけないのでめんどくさい。

なので、

!@#$% ^V*()
12345 67890
□□□□□ □□□□□
   ●

のように、中段に数字、上段に記号(とりあえずUS)を置き、
シフトを不要にして、
数字自体も中段にして打ちやすくする方法が、
比較的よく見るキーマップだ。
ビジュアル的にも覚えやすいしね。

あるいは、

□□□□□ □□□□□
!@#$% ^V*()
12345 67890
   ●

のように、数字を下段に持ってくるパターンもある。
「親指から近くで押しやすい」からである。
僕は最初これを使っていた。

ところがこれを使っていると、
左の1〜5は左手だけで打てる(同手シフト)が、
右の6〜7は両手が必要(逆手シフト)となってしまう。
この操作が統一されていないのがいやな人は、

□□□□□ □□□□□
!@#$% □□□□□
12345 □□□□□
   ●

□□□□□ □□□□□
□□□□□ ^V*()
□□□□□ 67890
       ●

と、たとえば同手シフトに数字段と記号、みたいな整理をする人もいる。

あるいは、

□□□□□ □□□□□
67890 □□□□□
12345 □□□□□
   ●
のように折り返して片手内に畳む人もいる。
この場合記号は右手に持ってきたりするが、
平行移動か対称移動かで迷うところ。


これらは、
数字段をブラインドタッチできる人が、
より有利な配置だと思われる。
ノーマルキーボードとの操作の統一性を考えると、
このあたりで留めておくのかもしれない。

しかしそもそも、数字段のブラインドタッチは合理的ではない。

数字で最も出現率が高いのは0と1だ。
これを両方とも小指で打つ意味がわからない。
合理を考えれば01は人差し指で打つべきだろう。

□□□□□ □□□□□
□□□□□ □□□□□
56789 01234
   ●
なんてのもありえるはずだ。
しかし普通のキーボードと行き来すると混乱することが予測される。


そこで、テンキー配置が模索されるわけだ。


□□□□□ □789□
□□□□□ □456□
□□□□□ 0123□
       ●

が一番ポピュラーかな。
右手でテンキー、片手で打てる、
人差し指で01、親指から近いのが楽、
などの条件をすべてクリアしている。

格子配列だと最も直感的に打てる。
コラムスタッガードやロウスタッガードでは微妙に直感とずれるので、
好みが分かれるところか。


□□□□□ □7890
□□□□□ □456□
□□□□□ □123□
       ●

と、0を右上にあげて、
人差し指伸ばし位置にカッコとじ系
(左手の人差し指にはカッコひらき系を入れて、
左右でカッコひらきとじを作る)
を入れる人もよく見る。
ちなみに僕はこれを使っている。
でも0をたまに間違うので、一個上のパターンにしてみようかなあ、
などと今は妄想中。

12345 67890
□□□□□ □456□
□□□□□ □123□
       ●

という、数字段もテンキー配置も入れる強者も見た。
これはこれで攻めている。
記号は、逆の手のレイヤーの同じ位置に入れるべきかな。

あるいは、Jのホーム位置とテンキーのホーム5を合わせて、

□□□□□ 789□□
□□□□□ 456□□
□□□□□ 123□□
      0●

のように真のテンキー配置にする人もいる。
0をどうやって物理で打つかはキーの物理配置次第だけど、
右親指でふたつ押せるようにしているキーボードもあるしね。
あるいは左手レイヤー+右手テンキーと、両手使いに戻すとか。

また、プログラマーDvorakの、
「プログラムでは、数字より記号をよりよく使うから、
数字段の単打が記号、数字はシフトに落とすべき」
という考え方を用いて、
テンキー型に数字段の記号を配置する人もいる。

さらに「数字はテンキー、記号はもっと合理的に」
という人もいて、
数字段の記号は記号の海へ放り込み、
最適化を目論む人もいる。
(普通のキーボードに戻れなくなるだろう。
しかしそれでトータル効率があがるなら良しといったところか。
普通のキーボードはサイトメソッド、
自作はブラインドタッチ、ということになる。
慣れてくると二刀流が使えるはず)



40%キーボードではとくに数字とそのシフトの記号だけで、
20キー、半分取られてしまうほど場所を取る要素。
レイヤーを5とか6に増やす手も、もちろんある。

他にみんなどうやってるんだろう。
その考え方を知りたいよね。


ちなみに僕は、
左手にはテンキー(Numpadの数字)の数字をテンキー型にならべて、
blenderのショートカット(視点移動)に使っていて、
右手に数字段の数字をテンキー配置している。

□7890 □7890
□456□ □456□
□123□ □123□
   ○   ●
(どちらも同手、左はNumpad)

IMEの設定で、テンキーは常に半角、数字段は全角数字に設定してあるため、
日本語文章中で使い分けるのにも便利。
(縦書きのアラビア数字は、一桁から二桁は全角、二桁から三桁は縦中横の半角、
それ以上は縦組みの半角と、たいてい使い分けるので)


たかが数字、されど数字。
もっとみんな色々語ればいいのにねえ。
posted by おおおかとしひこ at 10:27| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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