キーの押下圧いう割には、
ペンの押下圧(筆圧と同じ?)がどれくらいなのか、
誰も論じていない。
なので調べてみた。ゼブラのGペンのデータ。
https://www.zebra.co.jp/gpen/sp/
僕も昔使っていたけど、
丸ペンメインだったので、
僕の筆圧は低い方だ。
おそらく、これの20〜50gのゾーンで使っていたと思う。
僕はGペンで1mmの間に線4本は引けたので。
(丸ペンなら5〜6本いけた)
特別太い線を引くときだけ、
100とか150かけていたと思われる。
万年筆の筆圧を調べると、
100前後がボリュームゾーンだけど、
40g前後の人もいた。
万年筆のいいところは力をかけずにサラサラ書けることだから、
本来は40g前後で使う道具なのではないか?
ちなみに「正しいペンの持ち方」も見つけたので貼っておく。
https://cumacuma.jp/eq/eq_index/mochikata/
僕は手書きをずっとやってきたので、
この見本の通りの持ち方に自然と収束している。
で、思ったのだが、
手書きが苦手な人は、この持ち方をマスターできなかった人では?
昔のボールペンはペンを立てて使わないと書けなかった。
これと同じようにペンを立ててもつと、
異常に力を込めなければならず、
異常に線が繊細にならず、
異常に疲れる。
おそらく筆圧も激高だろう。
60°程度に傾けて使う、軽く使う線を引けない人が、
手書きが苦手でキーボードに逃げたのではないか?
で、(誤った)手書きのやり方で、
「上から突き刺すような」打鍵になっていったのでは?
逆に僕はペンのマスターであったから、
これと同じようにキーボードを使いたくて、
ペンのような指の入射角で、撫で打ちになってしまったのでは?
キーボードの代表的な二種類の打鍵法、
突き刺し打ち(ピアノ、タイプライターはこれだと言われる)と、
撫で打ち(パンタグラフ系はこれだと言われる)は、
そもそも、
ペン的でない/ペン的である
という軸から議論できるのではないか?
で、
前者の押下圧が高め(55g〜70gくらい)で、
後者の押下圧が低め(45g〜30gくらい。僕は15も使った)
なのは、
ペンや万年筆を、
どれだけ使いこなせているかと関係あるのでは?
全部仮説だけど、これまでの疑問をほぼ説明できそうな理屈ではないかと思う。
僕がタイピングにおける薬指が苦手な理由も、
ペンでは全く使わないから発達が遅れた、
と考えることもできる。
僕は手書きで一生できるならそうしたい。
しかしデジタル入稿しなければならないこともあるし、
ブログを書くには手書きじゃ大変だ。
なので、キーボードを手書きのように使いたかった。
しかし飛び込んだキーボードの世界は、
ピアノから派生したかのような、
手書きとは異なる指の使い方
(手書きサイドから見れば下手な指の使い方)で、
とても辛かった。
三年かけて、それをペンの手書きに近づけて来たのだな、
と俯瞰できたような気がする。
ようやくそれが自作キーボードと、
3D曲面を持つキーキャップと、
改造スイッチと、
薙刀式の指遣いや編集モードで、
「苦しゅうない」まで来た感じだ。
2020年10月11日
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