2020年10月12日

【日記】朝日のラジオCMが、間違った科学知識を述べていたので

ラーメン屋で聞いたラジオCM。ちゃんと朝日の科学部チェックせんかい!

「雀はなんで電線に止まっても感電しないの?」
「(その答えはさがしてね。たとえば新聞…)
あった。電気が雀の方が流れにくいからか」

ちゃうわぼけ!


だったら俺らが電線握っても感電しないではないか!

「電気の流れにくさ(導電率)」と、
雀が感電しない理由は関係ないぞ!
雨の日に濡れて電線に止まっても大丈夫なんだから、
このままでは子供が濡れた手でコンセント触っても責任とれんぞ!

正解は、
接触点(右足と左足)で、電位が変わらないからだ。


電気は電位差のあるところに流れる。単位はボルト。

我々がコンセントを触って感電するのは、
コンセント(100V)→俺ら→地面(0V)の、
トータル電位差が100Vあるところに電気が流れるからである。

濡れた手だと導電率が高いので、
短時間に多くの電流が流れ、さらに効率が良くなるだけの話。

つまり我々が浮くことが出来れば、
コンセントに触っても感電しない。
(空気は非常に導電率が低い物体なので)

あるいは、
我々が濡れた素足で電線に両足で立てば、
それまでにどこにも接触せずにいければ、
感電しない。

はず。(やったことないので保証しない)

鳥はこれをやって、電線に止まっている。



科学とは、
「こうだろう」と思える原理Aに、
「ほんとうにそうか?」と確かめたり(追証)、
「こうだとしたら、これもそうなるはず」と検証したり、
「こうだとしたら、こうでないことはこうなるはずだ」と検証することで、
原理Aを炙り出していくことだ。

(そういう意味で、
経済学やマーケティングは検証不能性において科学ではない。
せいぜい確からしい天気予報レベルである)


このような議論を経ていない件のCMは、
ただちにJAROで審査せよ。

めんどくさいから通報しないので、
朝日はつぶれろ。
それを書いた広告代理店も、コンセントを半分抜いて触る刑な。
posted by おおおかとしひこ at 15:50| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
全く同感!
家の地域では、東京FMで流れてます。

裸電線(高圧送電線だとしても)でも感電しないし、街なかの電柱の送電線なら、そもそも絶縁被覆されてるんで、線間をまたがって止まるような巨大なスズメがいたとしても、感電しないわ。

CMは大嘘だわ。ああ、すっきりしました。
Posted by のぼる at 2020年10月20日 19:21
>のぼるさん

僕も一回聞いただけなので、
実際の文面を改めてないのでなんともなんですが、
思わずその場で調べて確認したくらいなので、
科学教育とはなんや、と思いましたね…。
Posted by おおおかとしひこ at 2020年10月20日 22:25
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