2020年10月20日

【薙刀式】打つというより、押すという意識

一般に打鍵というので今まで打鍵という言葉を使ってきたし、
たぶん通りがいいからこれからもそういうだろうが、
最近の僕は、
打つ、叩く、というよりも、
押す、押さえる、
という打ち方になってきていると思う。


それは今回つくった、
涅槃イエローのバネ特性が大きいのかもしれない。
感覚としてはほとんど叩くとか打つとかではなく、
触れた状態からすっと抑える感じで打てる。
机の上に置いた紙が、滑らないようにすっと押さえるような感じ。
それだけで打鍵したことになるスイッチとキーキャップのセットだ。

それはまさに万年筆の、
力を入れない文字書きの理想に、
かなり近づいてきたと思っている。


ゲーセンのゲームのボタンと同じかも。
最初は力一杯叩くようにして打つが、
慣れてくるとなるべく力を入れずに押さえる、
押すだけでよいと分って来るような感じ。
シューティングゲームの弾とか、
ソニックブームとか。(昇竜拳はいまだに力入れちゃう)

軽く打っていったほうがいいと分っていても、
心理的に必死になるときは強く叩いてしまうことがあるが、
基本的には押さえるだけでオンになることを知って、
静かに柔らかくなる感じ。

剣は強く握るな、柔らかく持て、
というが、その境地なのかもしれない。
柔らかいほうが臨機応変にアドリブが効くからね。

勿論、言葉を使うときは、
強く感情的にいいたいことがあるから、
それは強く打ったほうがいいかもしれない。
しかし自然に落ち着いて言うように、
打鍵ではなく、押鍵のような感覚で書く部分が多いはずだ。
それをいちいち打鍵的に強く打つことは意味がない。

以前からそれを考えてきたが、
やっとそれを出来るキースイッチと、
それを押せる、象牙の感触のキーキャップが出来た、
というところだろうか。

これはとても良いのでぜひみなさんに触って欲しいところだが、
イベントがないので残念だ。
遊舎工房などで見かけたら声をかけて下さい。
リュックにはたいてい入っているので。


激しく叩く、打つのは競技タイピングだけでいいと思う。
普段使い、長文をすらすら書いていくのには、
押さえるだけでインクがにじむように書ける道具が必要だ。
posted by おおおかとしひこ at 12:20| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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