タイピングで痛めがちで、
しかも非常にストレッチしにくい、
上腕三頭筋の内側頭と長頭。
(上腕の裏側。タイピング姿勢の時、上腕の内側と背面の間の部分の筋)
ここを伸ばすやり方が、やっと分ったのでメモしておく。
【まず痛みの本体を自覚する】
タイピング姿勢をとったとき、
左手だと、左肘から脇の間、内側と下の間に位置する、
上腕の筋肉。
これを肘側から軽く揉んでいく。
下から上に抑えるようにすると疲れが取れやすい。
そうするとどこかしら凝っていることが分ると思う。
僕は筋が固く、表面はやわらかくても、深層筋が固く凝っている。
表面筋と骨の間ね。
ちなみにこの筋は、二の腕の裏を通り、
腕の下を通り、肩の後方、背中側と繋がっていることを理解されたい。
(これが最終的に首の凝りに繋がる)
ずっと触っていると、どこまで繋がっているか分り易い。
力を入れたり抜いたりすると、
また筋が理解しやすくなるだろう。
単純にこれをマッサージするだけでも楽になることもある。
この筋をストレッチで伸ばそうというのが目的だ。
どこからどこまでを繋げているか、まず理解しよう。
【準備】
同じくタイピング姿勢を取り、
手首を付けた状態で、エンターを押すために、
小指を伸ばさずに手首を水平回転して打つのをイメージしよう。
腕の骨方向の回転を使わず、
手首を起こしたり伏せたりする方向でもなく、
あくまでエンター方向への回転だけをしよう。
この回転方向を、「エンター方向回転」と呼ぶことにする。
エンターを打ち終わり、手首をホームポジションに戻す回転方向を、
「逆エンター方向回転」と呼ぶことにする。
タイピング姿勢で、例の筋を触りながらエンターを打つふりをするとわかるが、
この方向の回転時、例の筋が収縮することがわかる。
左手ならタブ方向(Caps方向)か。
これは「外回転」と呼んでもいいのだが、
どこから見て外なのか誤解を生むので、とりあえずエンター方向回転と呼ぶ。
【ストレッチ】
1 自然に立って腕を垂らす。
2 五指を思い切り伸ばし、手のひらを前に向ける。
3 腕を伸ばしたまま後方へ。90度も後方にはいかないだろう。
顔は前を向いたまま。下を見るともう少し腕は後方に上がるが、
それはしない。
前に向いたまま最大に腕が伸ばして上がるところまで上げる。
4 手首は曲げない。腕方向のまま。
5 この体勢で、エンター方向に手首を回転。左手はタブ方向か。
両手は内側に動くはず。
6 そしてやっと本番。
エンターと逆方向、タブと逆方向に手首を回転。
腕の回転方向には回転させないこと。
タイピングで伏せたり上げたりする方向に手首を曲げないこと。
逆エンター方向のみに回転すること。左手は逆タブ方向か。
両手は体の外側へ傾けられてくはずだ。
これは、さきほど揉んだ筋肉を伸ばすためである。
7 この体勢で、微妙に腕を内旋、外旋すると、
固くなっている筋が伸びる角度がある。
(左右で微妙に変わることが多い。タイピングは左右対称とは限らないので)
最大に伸びるところが分ったら、
そこで深呼吸しながら30秒キープ。
深呼吸しないと筋が自発的に伸びないので、息を止めるのはよくない。
一気に腕を戻すと痛めることがあるので、
ゆっくり戻す。
これを3セットくらいやるとすっきりする。
ちなみに、同じ体勢のまま、
肩甲骨を狭めて肩を上下させると僧帽筋に効くので、
肩こりも取れやすくなるぞ。
(顔は前を向いたままにすること。つい下を向いてしまうが)
上腕三頭筋のストレッチで調べても、
肘付近の深層筋肉や、
肩の下にあたる部分を伸ばす方法が分らなかった。
これでやっとなんとか伸ばすことが可能になる。
野球肘、テニス肘、ゴルフ肘でも言及されていないストレッチ方法なので、
たぶんどこを探してもないやり方。
僕が苦労の末に見つけたものなので、
もっと効果があるものがあるかもしれないし、
副作用がないとは言えない。
あくまで民間療法としてやっていただきたい。
2020年10月21日
この記事へのコメント
コメントを書く