2020年10月27日

【自キ】トップハウジングの静音化を目地材で!

スイッチの音は、実は2回鳴っている。

1. 底打ち。(ステムとボトムハウジングの接触音)
2. 戻り。(ステムとトップハウジングの接触音)

1は、以前EVA、シリコンゲル、ダクトテープなどで徹底的にやったが、
ついに2を抑える方法にたどり着く。

タイルや水回り補修用の、目地材。
固まるとゴムになるやつ!


いわゆる静音軸を観察すると、
ステムにゴムが仕込んであり、
下の爪の基部と、上の両肩部にゴムパーツがついている。

これが静音化の仕組みなのだが、
反面このグネッ感があんまり気持ちよくない。

なので底打ちに関しては色々やったし、
静音化もそんなに難しくない。

一方上側の静音化は難しい。
あの狭い両肩部分にクッションを仕込まなければならない。
(軸がブレた時の側面衝突もあるが、
まずはメインの正面衝突戻り音だ)

これまでは、
粘着テープをトップハウジング側に貼ることで対処してきた。
1. マステ。加工しやすく貼りやすい。静音性: 2枚重ねで△
2. ビニールテープの薄いやつ。静音性: 2枚重ねで△
3. ダクトテープ。加工むずし。静音性: ○

でもまだ◎ではない。

で、液体状態でチューブから出てきて、固まったらゴム状になる素材、
あったやんか、タイルの間とかに、
と思いついた。


僕が買ったのは、
セメダイン超多用途シール「スーパーシール」
(浴室・タイルのひび・すき間・水もれの補修に)
という、ハンズの水回りコーナーでゲットしたもの。
https://www.amazon.co.jp/セメダイン-Cemedine-スーパーシール/dp/B00QSVTFOW

目地材はほかにセメント(石膏)系がある。
サラサラの陶器みたいになるタイプ。
それは静音には意味がないのでゴムタイプだ。
色は白。

これを、トップハウジングの裏、
ステムの両肩が接触する幅0.5mmほどの部分に塗る。
爪楊枝で塗るのがやりやすい。
誤って変なところに塗った時は拭えばOK。どうせ硬化に24時間かかる。

2E25F979-A40E-4B5E-BCEE-75F7D3165D93.jpeg

作業の様子はこんな感じ。
マットの上にダクトテープを貼り、そこにチューブからひりだす。
(あとで固まったらダクトテープごと丸めて捨てられる)
トップハウジングの白い部分が塗られた所だ。
爪楊枝は2本あるといい。
ひとつは塗る用、ひとつははみ出したやつをぬぐう用。
(とくにステムの通る穴にはみ出したら意味がないぞ)
適宜ティッシュで爪楊枝の先を拭きつつ作業する。

あと、30分も経つとゴムの山が固まりはじめて、
冷めたピザのチーズのようになってくる。
こうなると爪楊枝も糸を引き始めてやりづらくなるので、
適宜チューブから足していく。
(写真のものは作業後なので、表面に皺が入り冷めたピザだ)
作業で楽なのは液体に近い状態で、
表面張力で固まる感じのやつ。このへんハンダに似てるかな。


僕はトップハウジングのルブの油を脱脂するために、
中性洗剤で洗ってからやった。油や埃があるとゴムの定着が悪くなる。
(その前に二箇所貼られた細かいダクトテープを剥がすのが切ない。
苦労したのに…。
勿論何個かテストを作って、行けると判断したからやったのだが)



要するに、静音軸側のゴムを、
トップハウジング側につけた、みたいなことだ。

これでめっちゃ静かになった。
戻りの音は、夜中の静かなところなら分かるけど、カフェではほぼ0。

今回はGateron Ink Yellowでやってみたが、
他のスイッチでも共通に使えるテクニックだ。

底打ちの静音化はしたけど、
実は戻りがうるさくてね…という人は試して欲しい。

あ、元に戻せないので、
テストを何個かやってからの方がいいですよ。


動画は以下に貼り付けときました。
http://oookaworks.seesaa.net/article/478149374.html
posted by おおおかとしひこ at 12:35| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。