TENETの幕前予告がひどくて泣きそうだった。
このコロナで大作公開を延期するのはしょうがないとして、
小品ばかりになるのはしょうがない。
派手にやれないこともある。
でも、「全作原作もの」の予告タイムは初めて見たよ。
こんなん何がおもろいの?
「原作ものはファンしか見ない、だからファン向けの予告」
を15分見させられて死ぬかと思った。ラインナップをメモりたいくらいだ。
俺はどの原作もひとつも知らないんだよ。
もっと「ひらかれた」映画館であるべきじゃない?
原作を何一つ知らなくても、ふらっとコヤに行って、
いい出会いがあるのが映画館だろ?
ピンポイントで客を読めてピンポイントで稼ぐ、
POSみたいな管理の、どこがおもしろいの?
それこそマザーコンピュータを倒す未来SFじゃん。
俺たちは計算で読めないから人間なんだ。
ビッグデータなんて過去のトレンドを刈り取るだけだろ。
俺たちは、「次に来る未知のもの」が見たい。
映画館では常にそれが更新されるべきで、
最新の芸術がないのなら、
それはコヤの価値がない。
ネットの方が新しいなら、映画館は「遅れた場所」だ。
ストリートにしか新しさがないのなら、
みんなストリートに拡散して、
映画館は情弱だけがはびこる、テレビのような老人ホームになるだろう。
俺はテレビを捨てた。映画館は捨てたくない。
編成部聞いてる?
時代の転換点ですぞ。
2020年10月28日
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