2020年10月28日

東宝傾きそう

TENETの幕前予告がひどくて泣きそうだった。
このコロナで大作公開を延期するのはしょうがないとして、
小品ばかりになるのはしょうがない。
派手にやれないこともある。

でも、「全作原作もの」の予告タイムは初めて見たよ。


こんなん何がおもろいの?
「原作ものはファンしか見ない、だからファン向けの予告」
を15分見させられて死ぬかと思った。ラインナップをメモりたいくらいだ。

俺はどの原作もひとつも知らないんだよ。
もっと「ひらかれた」映画館であるべきじゃない?

原作を何一つ知らなくても、ふらっとコヤに行って、
いい出会いがあるのが映画館だろ?
ピンポイントで客を読めてピンポイントで稼ぐ、
POSみたいな管理の、どこがおもしろいの?
それこそマザーコンピュータを倒す未来SFじゃん。
俺たちは計算で読めないから人間なんだ。

ビッグデータなんて過去のトレンドを刈り取るだけだろ。

俺たちは、「次に来る未知のもの」が見たい。
映画館では常にそれが更新されるべきで、
最新の芸術がないのなら、
それはコヤの価値がない。

ネットの方が新しいなら、映画館は「遅れた場所」だ。
ストリートにしか新しさがないのなら、
みんなストリートに拡散して、
映画館は情弱だけがはびこる、テレビのような老人ホームになるだろう。

俺はテレビを捨てた。映画館は捨てたくない。


編成部聞いてる?
時代の転換点ですぞ。
posted by おおおかとしひこ at 12:05| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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