2020年10月29日

嘘泣き

得意な子いたよな。
その後の人生も嘘泣きを利用してるのだろうか。

営業さんの嘘笑いもしんどいよね。
昔営業の人二人がカフェで座ってて、
「いいモンはほっといても売れるから営業はいらない。
営業はな、売れないモンを売るためにいるんだ」
と説教してて、
嘘泣きの世界なんだと感心したことがある。

ストーリーは嘘泣きだろうか?


演技は嘘か、といういつもの話に戻ってくる。

泣く演技のとき、
嘘泣きができるから出来るタイプの人と、
本当に泣く人がいる。

僕は後者のタイプだ。

その文脈で本当に悲しくないと、泣けないと思う。
本当に悲しくないから、嘘泣きできるタイプが重宝される。


悲しいシーンがあるならば、
本当に悲しいシーンにしなさい。

笑えるシーンがあるならば、
腹抱えて笑えるジョークを書きなさい。

怒るシーンならば、
胸糞悪くなるひどいことがあるべきだ。


そしてそういうものがあれば、
嘘泣きの役者は必要ない。

嘘泣きの役者は、そうでない脚本の時に必要だ。
あの時の営業の二人のようにだ。


あなたの書くべき内容は、
嘘泣きの役者を連れてくる必要のないシナリオで、
それこそが求められているのだ。


ほんとに面白いストーリーならば、
あんなにゴリ押しせんでもええやろ、鬼滅。
どこか嘘泣きがばれてるよな。
posted by おおおかとしひこ at 12:19| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。