競技タイピングのような瞬く間のスプリント勝負ではなく、
一ヶ月とか、年単位とか、人生の生産量とかで考える。
その時の効率は平均速度で測れるだろうけど、
実際のところは、
速度は大したファクターではなく、
「書き続けられること」のほうが大事かもなあ。
だって倒れたら0だもんね。
今日は脚本をガッツリコピータイピングしてみた。
編集モードの脚本マクロを詰めるためもある。
三時間で1万2000字。
4000字/時、667字/10分なので、
短期的にはたいした数字ではない。
でも、それを三時間続けて、
とくに手が痛くならない、というのはデカいな、
というのが本題。
手が痛くなるより前に、
集中力のほうが疲れてしまった。
これだけの内容を頭に通すことのほうが疲れる。
逆に言うと、
これだけ疲れないならば、
どんな配列でもいいんじゃないか、
ってこと。
薙刀式は
(もはや自作キーボードと一体化していて、
薙刀式単体の疲労度と分離できないが)、
ほとんど疲れない。
編集モードのマクロや記号類も悉く機能した。
同じ分量をやったことのあるのは、
カタナ式とqwertyしかないが、
そしてその時々のキーボードとペアでの評価ではあるが、
薙刀式:カタナ式:qwertyだと、
疲労度は、
100:160:350
くらいの差がある。
これはもはや薙刀式より楽になるものが来ないと、
僕はここでデッドロックしそうなくらいだ。
多くの親指シフターが親指シフト以外の配列を検討しないのは、
情報を仕入れていないこともあるけど、
「自分としてはこの疲労度や速度でも問題ない」
というポテンシャルの井戸にはまっていると思われる。
で、
その後もう少し作業して、
1万6000字/日くらいまでやった。
さすがにちょっと腕や手に疲労が残る。
これがどれくらい日を跨いで影響があるかを、
現在モニターしているのだ。
一日2万字の目標は、脳が追いつかない。
手は、多分やりきれそうだなと思った。
短期的な速度競争は楽しいが、
ほんとのレースは人生だろう。
倒れずに生産し続けられる配列が、
その人にとってベストの配列かもしれない。
そういう意味ではqwertyの人は、
その程度のアウトプットで満足してる人なんだろう。
僕はqwertyではやりきれない量/日を、吐き出したかったのだなあ。
たぶんだけど、
qwertyもJISカナも、
一日1万5000字などで、設計想定されていまい。
しかしこの数字は、作家がちょっと頑張ればすぐやれる量だ。
(毎日は無理だけど、追い込みで行ける量くらい)
これに耐えられる、
疲れずにスムーズに打ち続けられる配列こそが、
いちばん「はやい」配列じゃないかな。
僕にとって、数分以下の勝負は意味がない。
「100万字(単行本10冊)を書くのに最短ルートを辿れる配列」
みたいなことが「効率」かも知れない。
そういう意味で、一日の限界量付近では、
薙刀式はそれに応えられるカナ配置にはなったかな。
編集モードはまだマクロ類と記号類の動線に交錯が多かった。
動線にまだ無駄があり、無意識に打ちづらかった。
そこを改修してv13完成まで持ってゆきたい。
2020年11月05日
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