2020年11月06日

【薙刀式】人差し指のカナ

薙刀式は人差し指を重視した配列だ。
なにせ25%ずつ、50%を人差し指に配分している。
半分は人差し指を使って打つ配列は、今のところ薙刀式だけだろう。

で、この人差し指をどう言う役割で考えているか、
ということは、薙刀式の構造を理解することになる。


あ(J)

「人類の第一の音は、第一のキー(右手ホーム人差し指)であるべき」
という主張をしてるのは、カナ配列では薙刀式だけだ。
結果的な頻度効率でいうと「あ」は頻度が少ないため、
Jという一等地に置くことには合理はない。

しかし「脳の感覚を指の感覚に変換すること」という道具として、
この「あ」は譲れない感覚だと考えている。


あ、こ(V)、そ(B)

指示代名詞は人差し指であるべきだ。
指す指なんだから。
あれ、これ、それ、
あの、この、その、
あそこ、ここ、そこ、
などの、いわゆる「こそあど」のうち、
「ど」を除いた確定的指示は、人差し指からはじまる。
こういうことを言ってる配列は聞いたことがないので、
おそらく薙刀式のオリジナル。
「脳内の感覚と指の感覚の一致」だと思う。


が(FJ同時)、の(シフトJ)

格助詞はほんとは全部人差し指にしたいが、
あまりにも数が多いため、
代表的なそれが人差し指に来ている。

ほかに、「に」「と」「には」「で」「では」「を」「まで」
など、重要な助詞はほぼ左中指で、
人差し指の補助指の感覚の中指に振っている。


だ(FN同時)、た(N)

断定、過去の確定的なことなどは、右人差し指だ。
物事をはっきりさせるときは、指す指だと思う。


み(シフトB)、め(シフトR。暫定)

見る、目など、視覚に関するカナは、
方向指示指である人差し指がいいっぽい。
やってみる、はじめる、など「第一のとっかかり」
的な言葉にも、人差し指が合うと思う。
最近「め」を動かしてみて、しっくり来たのは人差し指だった。
(薬指に「め」を当てたのだが、なんかぼんやりしたんだよな)


句読点(シフトV、シフトM)

文の構造単位になる、扇の要のような部分は、
人差し指で制御するべき。
指示を飛ばす感覚、指でこねて形をつくる感覚に近い。


エンター(VM同時)

日本語入力においては、改行よりも確定により使われる。
「だ」の断定と同じ感覚だと僕は思う。
カタナ式では「た」と同じN位置の単打にエンターがあったが、
カナで溢れる薙刀式では、同時押しへ逃した。
句読点同時押し、というのはわかりやすくて気に入っている。


な(M)

是非ともここである理由は本来ないけど、
「ある」(JI)のペア、「ない」(MK)用として、
ここにおいてある。
こんな、なにも、中、など、の「な」とはあまり関連がない。
「ない」専用の「な」としてここな感じ。
他のカナ配列を見ると、
「ない」は日本語頻出連接であるにもかかわらず、
案外軽視された運指になっていることがある。
(新下駄の「ない」が;Kなのが全然合わなかった。
せめて飛鳥の、右(D)Kくらいが限界だな…)

薙刀式の一番の骨格は、
概念の存在と非存在のペア、行動の根本、
「ある」「ない」「する」を、
右手アルペジオの中心に据えたことだ。
こうした言葉の根本を指の根本運動と一致させていくアプローチは、
薙刀式しかやってない(のかな?)。


こと(VD)、もの(シフトKJ)

「こ」と「の」が人差し指なので、必然的にこれも人差し指がらみ。
ただ本質的な言葉なのでアルペジオ(連続シフト含む)とした。
これで、存在、非存在、行動、抽象、具体と、
本質的なことばが、人差し指がらみのアルペジオで並ぶわけだ。


編集モードの始動キー(D+F、C+F、J+K、N+M)

これらを押しながら逆手の何かの3キーで、
諸々のショートカットを使って、
30キー範囲内で文章入力を完結させてしまおうというのが、
薙刀式のアイデアだ。
デフォルト位置の、
カーソル、エンター、BS、ファンクションなんか遠いわ、と考える。

で、ご多聞にもれず、カーソルはすべて人差し指。


BS(U)

バックスペースのベスト位置はここだと僕は思う。
ちょっと伸ばさないといけない位置で、
かつ、あっと思ったらすぐいける位置。
(Hも悪くない)
ここに単打で入ってる薙刀式はほんとに便利。
おれqwertyで英語打ってる時もu連打して舌打ちするからね。

親指シフトの杉田さんは、
「BSがすぐ近くにあることを理解しない人とは話しが出来ない」
と言っている。同感だ。
手書き(万年筆やボールペン)と違って、
訂正の容易さこそが、デジタルのいいところだ。
それをあんなに遠い位置にするのは、自らの否定だ。

(タイプライターのバックスペースは、
「間違いを訂正する」ではなく、
ウムラウト記号やアクサン記号をアルファベットに重ねるための、
一文字幅戻るための機構であった。タイプライターに消しゴムはないので。
バックスペースは、
それが不要な26字アルファベット圏で開発された、
追加キーに過ぎなかったのだ。
もしドイツやフランスで先にタイプライターが開発されていれば、
ウムラウト文字などはべつの単打に置かれたと想像され、
バックスペースキーは存在しなかったはずだ。
つまり、一文字戻るキーを訂正キーに使うのは、
タイプライターとデジタル入力の違いを考えていない、
バカの所業である。
もっとも、100%間違わない入力オペレーターというのが当時べつにいて、
まさか全員がミスタイプしつつも入力しなければならない、
未来を想定されていなかったことは想像に難くない)



薙刀式における人差し指重視は、
こうしたキモになる部分を全部人差し指で打つべきだ、
という思想でもある。

タイピングは各指に負荷を分散するべきだ、
という意見とのバランスになるとは思うが、
力をいれるべきところは人差し指であるべきだ、
というのは妥当だと思う。

中指重視の配列もあるが、それはまた違う考え方かもだ。


そのあたりは、次の論点かも。

濁音(FまたはJと逆手の同時押し)

清濁同置な薙刀式は、ホームキーとの同時で濁音化する。
これは僕が同時押しがそんなに得意でなくて、
人差し指くらいなら同時押しが楽だろ、
と単純に考えたからだ。
これによって、Jがもっとも頻度の高いキーになっている。
(JISカナは、濁点担当の右小指が最頻度だという。
馬鹿じゃないの?)

しかしこれは、左右人差し指キーがロールオーバーしたときに、
高速化できないことを意味する。
それにしても、
人差し指は中指や薬指より器用だから、
コントロールが効くだろうという見込みはある。

そしてTY、U単打をカナに使っていないため、
人差し指の担当範囲も少ないし。


中指、薬指同時の新下駄の開発記を読むと、
人差し指同士のロールオーバーはとくに考えられていたことがわかる。
最頻度のカナとの関連から決められたが、
「同指連続にせず、左右交互打鍵」
の原則に貫かれている。
なので、薙刀式よりも人差し指左右交互打鍵が多いと思う。
(パターン、頻度共に)
これが新下駄の速度の秘密かもしれない。


中指重視の飛鳥は、親指との同時打鍵の困難さから、
人差し指の頻度を下げているという明確な根拠がある。
センターシフトである薙刀式では、
もっと簡単にシフトできるという考えのもとに、
人差し指を
(左右交互打鍵を減らして、なるべく片手アルペジオになるように)、
出来るだけ増やしている方針だ。


薙刀式でもっとも考えられているのは、
この人差し指まわりだ。
(次に苦手の左薬指と、
物理キーとしては親指キー)
薙刀式を理解するには、ここからかも。
posted by おおおかとしひこ at 14:30| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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