終盤をどうまとめるか。
主人公は、これまでのことの種を全部まいてきた。
きっかけとなる事件から行動を始めて、
第一ターニングポイントで、
自ら行動する宣言をしてからは、
行動の連続であったはずだ。
最初は嫌々だったかもしれない。
そうしないとヤバいから、という切羽詰まった理由かもしれない。
しかし好むと好まざるとに関わらず、
主人公は自分の責任で行動して、
クライマックスへたどり着いたわけだ。
つまりは、自分のまいた種について、
刈り取る責任があるわけだ。
もちろん、敵がちょっかいを出したり、
被害や事件が拡大しなければ、
ここまで大きなものにはならなかったかも知れない。
(そして大概のストーリーでは、
それは極限まで大きく、大ごとになる)
しかしいずれにせよ、
主人公が最初の一歩を踏み出したからこそ、
因果関係でここまで草は生えたのだ。
クライマックスでは、
それをなるべく一気に刈り取るような、
上手い方法を考えつかなければならない。
なぜならそれが終盤の見事さだからだ。
あれを処理してハイおしまい、
今度はこっちを処理してハイおしまい、
これとこれとこれも片付けて、全部終わり、
では、クライマックスの山が分散して面白くない。
なるべく大きなヤマを、
なるべく一気にやり切るのが面白さだ。
だから、生えたものは一気に刈り取ることが、
主人公の責任であり、ストーリーの終結である。
手をつけたことを全部リストアップしよう。
あれとあれとあれはどうなったか、
全部書き出そう。
それを、たった一つの冴えたやり方で、
一気に全解決できる方法を、
考え出そう。
それがテーマに落ちるのが、最上だと僕は思う。
2020年11月21日
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