2020年11月20日

【薙刀式】「の」と「に」

こんなツイートを見かけたので。
> 蜂蜜小梅の難点はのとにを凄まじく間違えることだな な行の助詞で隣接してるのでごっちゃになる

「よく使う似たようなものを隣に置くと間違う」説と、
「滅多に使わないものは隣などに置いておき、思い出しやすくする」説があり、
これは前者のケースか。


色んな配列で見てみよう。
()を同時打鍵、【】をシフトとすると、

薙刀式
の:【J】
に:【D】
どちらも重要な助詞として、
シフトだが最高の位置にある。
左右にわけて、指も異なるのでミラーで混同することもない。

新下駄
の:A
に:W
流石に単打。どっちも僕は苦手キーだから好きじゃないけど、
打てる人にとっては好位置で、
段も違うし混同はないだろう。

飛鳥
の:右(K)
に:C
「の」は薙刀式同様シフトだが好位置。
「に」が、単打だけど微妙な位置、
しかし最強中指に当てている。
シフトも違うし段も違うので混同はないだろう。

蜂蜜小梅
の:I
に:O
両方単打、かつかなりいい位置。
意図的に隣置したのだろうか。
隣位置による混同さえなければかなり良さげに見える。
しかし、
かつて薙刀式で、IよOゆを置いた時、
しょとしゅの混同が激しく、
「よく使う似たものは隣に置かない」
という経験則を得た。

僕は脳内発声がないが、
脳内発声がある人ならば、
「の」と「に」はナ行で似ている、
という主張には一定の説得力はある。

で、なんでだろうと思い親指シフトを調べると、

親指シフト
の:右(K)
に:右(U)
という右手の似た位置に「の」「に」がある。

「の」を上段に動かして、「に」を薬指へもっていき、
単打に出せば蜂蜜小梅。
なるほど、親指シフトを改良した軌跡をなんとなく推理できそう。

しかし親指シフトの「に」はひどいな。
僕の一回やった経験だと記憶にないなあ。


新JIS
の:I
に:C
どっちも単打だ。すげえなやっぱ。

それぞれの考えが見て取れて、
「の」「に」を比較するのは、
日本語をどのように構造化するか、
という哲学が垣間見える。

posted by おおおかとしひこ at 20:35| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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