主人公が、仮に実在の人物で、
50年前にこの活躍があったとする。
(あなたが50年未来の設定でもいい)
リアルタイムで体験してないとして、
はじめて主人公たちの成したことを見た時、
歴史家としてどう考察するだろう?
最善手を尽くしてないことを非難するだろうか?
ちょっと気付けば分かることに気付いてないことは、
イライラするだろうか?
いや、当時は○○を知る手段はなかったから、
これはこれで最善手である、と評価するか?
この時代の背景はこうだから、
この成したことは、○○○並の偉業である、
と評価するか?
同時代の功労者には、現実には○○と○○がいるが、
それと比べてどうだろう?
大したことないか、すごいか?
凄すぎないか?
大したことなくても、人間のリアルとしてなかなかのものか?
敵はどうだろう?
どこで誤ったのか?
勝利する瞬間があったとしたらどこのポイントだったか?
転落の原因はなんだったか?
なぜ主人公サイドは勝利できたか?
それは歴史的に何を意味するのか?
それまでにはなかったことが、
主人公のなし得たことで、
どう歴史が変わったか?
凄い歴史が動かなくてもいい。
このジャンルに関することで、
主人公以前と以後で、まるで何かが変わったのなら、
主人公は歴史になんらかの影響を与えたのだ。
世界全体でなくていい。
個人であってもいい。
すこしの複数の人間であってもいい。
主人公以前と以後で、何かが変わり、
価値が変容しているとすると、
なんだろう?
それは、他の実在の、似たような規模の偉大な人と比べられるか?
その人以前と以後で流れを変えた人がいるとして、
その人のストーリーと比べると何が違うか?
何が似ているか?
あなたは後世の歴史家である。
リアルタイムでその主人公の活躍を見てなくて、
同時代的な感覚もないため、
なし得た成果やその過程でしか、
評価をすることができない。
笑顔が素敵だったとか、イケメンや美女だったとか、
人たらしであったとかは分からない。
ただ、
なし得た軌跡で判断するしかない。
そしてそんな人は歴史にたくさんいて、
あなたはそれらの人をまるっと集団で評価しようとしている。
その中に混じった主人公や敵は、
どう見えるだろう?
歴史家のあなたは、
彼らの人生を、
「まるで○○○のようなもので、
彼(または彼女)は、○○○という意味で歴史に記録されるだろう」
と原稿を始め、最後にもそう書くだろう。
もう予想できると思うが、
それがテーマだ。
「最初に○○○した人」
がおそらく理想で、
「その時代では困難でレアな、○○○という特性があったから」
がその理由だろうか。
「そしてその影響は後世に広く長く渡り、
もはや○○○以前など、現在では考えられない」
が理想の結果だと思われる。
プロジェクトXみたいなことだろうね。
50年前の偉人をシリーズで紹介するときに、
その中の一人に、
今回のストーリーがあり、
主人公の成した○○○にスポットが当たるわけだ。
プロジェクトXは発明品が多かったが、
別に発明品とは限らない。
○○○の常識を変えた人、
○○○のルールを作った人、
○○○を開拓した人、
などでも行けると思う。
立ちはだかった困難や敵に対して、
このような解決を示した人、
でもいいかも知れない。
それはなぜ成し得たのか?
最後までそれをやれた動機はなんだろう?
どの時点からそれをやろうと思ったのか?
そういう素養があったからそうなのか?
それともたまたまだったのか?
あなたは歴史家である。
実在の、50年前のプロジェクトについて、
出てきた古文書がシナリオだと想像してみる。
他にも同時代の実在の場所や習慣などの記録が、
それに付帯しているかもしれない。
あなたは全く他人の、随分前の偉業を、
古今東西の歴史と比較しながら、
どれほどのものか評価する。
おそらく、
このやり方が、もっとも客観的な見方だと思う。
ここまで外に出られたら、
「じゃあどう評価されるのが、
よいのか?」
までを考え、再びシナリオの中に戻って修正を思いつくことが出来ると思う。
たとえば50年後にはYouTubeが廃れているとして、
ヒカキンのチャンネルが発掘され、
旧式のPCでmp4再生が出来るところまで漕ぎ着けた。
あなたはヒカキンのチャンネルを全部見て、
アーカイブとして整理して、
その歴史的意義を考察しなければならない。
どうする?
それと同じ視点で、
自分の書いた主人公を眺めてみよう。
そうすることで、
彼の成したこと、その物語全体の価値=テーマを言葉にしてみるのだ。
それは複数あって良い。
テーマは一つでなくても良い。
列挙して羅列しても構わない。
最後には、
「で、一言で言えば」にまとまるだろうから。
2020年11月25日
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