というのも、この位置にキーボードがあると、
「脚の付け根（ズボン前ポケットのあたり）がパームレストになる」
からだ。
キーボードを打つには色んなやり方がある。
・机の上
・膝の上
が大きく二つあり、
・手首をつけるかつけないか
・パームレストを使うか使わないか
・腕を椅子のアームレストに預けるかどうか
・肘、手首、指先の関係性
などの細かいファクターが関係してくる。
左右分割だと、
・左右の距離
・ハノ字の角度
・テント、チルト、逆チルト、逆テント
などのファクターもある。
ついでに、
・モニタの高さと視線の位置
なんてファクターもある。
家で、そこでしか打たないのならば、
何もかも固定すれば済むのかもだが、
あいにくと僕はノマド的に、色んなところで書きたい。
しかし机と椅子の形や高さの差などには相当ばらつきがあり、
それが刺激にはなるものの、
それと疲労の関係については良くわかってはいない状態だ。
僕の目的は、
「同じ労働量でこれ以上疲れないようにしたい」
「楽になるのなら労働量を増やしたい」
「高速打鍵でも疲れないようになりたい」
である。
つまり、ずっと、思考の速度で書き続けることをしたい。
机の上にキーボードを置くスタイルで、
実に色々なことを試したが、
膝上の空間ではまだ試してないことがたくさんある。
そのひとつが、
「自分自身の胴体をパームレストにすること」だ。
自室は畳なので、
僕はよく胡座システムで打鍵することがある。
昔パームレスト用に買った材木を胡座の上に置き、
その上に分割キーボードを置くシステムだ。
こうすると、
自分の太ももが天然のパームレストになることに気づいた。
素晴らしく柔軟で、あったかくて、
自分の手にベストで合う角度を適宜作れる、
最高の天然ものだと気づく。
これを椅子に座った体勢でも維持できないか、と思ったのが今回のお試し。
（カフェの椅子の上で胡座をかく勇気はない）
今日一日打ったんだけど、
疲労が少ない気がする。
手首を机につけた状態では、
一見楽なのだが、
手首を固定するあまり腕の中の腱がひきつり、
腕に疲労が溜まりやすいことが経験から分かっている。
しかし一日中浮かせることはできない。
パームレストはこれをカバーするかと思いきや、
「異なる椅子と机」だと、
全然違う角度に腕が固定されてしまうことに気づく。
で、「自分の体なら机や椅子が変わっても同じなのでは？」
と発想したのがいまここ。
感想で言うと、
・腕の疲れが少ない（肘を張らないから？）
・ずっと体に付けていると蒸れるので適宜離すとき、
手首を無意識に浮かせて使っているので早くなる
つまり適宜寝返りをうっている？
・三箇所試したが、椅子が変わっても、自分の体なので調整しやすい
・原理は不明だが、キーの押下圧を軽く感じた
（ピアノみたいに腕の重さをつかっている訳ではないのに）
みたいな感じ。
最後の謎は、武術の手の使い方に似ている？
「胴体に手が近いほど力が出やすい」という経験則がある。
関節技をかけるときなどは、手先でかけるのではなく、
手を胴体につけてかけたほうが力が出る。
これは体幹あたりの筋肉を使っているから、
というのが答えかもしれない。
今日はノートPCだったので、
このお盆ごとノートPCに載せれば、尊師スタイルもすぐにできるので、
このお盆システムはノマドにいいかも？
（本格的によければ、いい木を手に入れて手彫りでつくりたい…
いや、そういう一体型BTを作ればいいのか？
そしたら真ん中トラックボールかな）
ただ、感覚としては、
「手で字を書いている」という感覚よりも、
「全身でダンスしながら書く」みたいな、
書道甲子園かピアニストか、みたいな感覚になりやすい。
これが「文章を書く」という行為かどうかとなると、
思考よりもパフォーマンス寄りになりそうな予感。
頭と手と文が直結する感覚ができれば、
そういった違和感も消失するかもしれない。
なんとなくだけど、
軽やかに書けている気がする。
しばらく試してみたい。
膝上キーボードは時々議論されるんだけど、
結局定着してないなあ。なんでやろ。
膝上タイパーとかいそうなのに、安定しないのかしら。
