これは日々感じることだ。
速くないやつは、直しを嫌う。
速くないから、
余計なことを考えて、
思ったより深く考えてしまうのではないか。
速くないから、
思いがこもりすぎていて、
何重にも象徴が重なっていたり、
何重にも縛られてしまった、
重たいアイデアにしか、
落ち着かないのではないか。
スクラップアンドビルドは、
ビルドが速く、スクラップが速くないと出来ない。
そうでないと、
一回ビルドするのが一生の仕事で、
間違っていたら直せない、
サグラダファミリアみたいになってしまう。
そうではなく、タピオカみたいに、
すぐに試して、ダメだったら撤退すればいい。
それができるようになるには、
ビルドが速くなくてはならない。
薙刀式の検証で測定してみたのだが、
僕の手書きは900字/10分程度だ。
大学生の平均が150〜300程度らしく、
僕は通常の3倍速く書ける。
これはとても大事で、
アイデアをメモしたり、
とりあえず会話劇にしてみたり、
とりあえず設定を書き出してみたりするのに、
とても重宝する。
これが300とか100だったら、
もう一回書き直して、と指示があった場合、
一からやり直す気力が生まれず、
ちょっと直しただけになってしまい、
それだったら最初のバージョンのほうがよかったと嘆き、
直すのは嫌だとなり、
最初のバージョンから一歩もでなくなってしまうだろう。
それは、あなたに別のバリエーションを思いつく実力がないのではなく、
単に書く速度が遅いだけかもしれない。
適当な文章書きを、スマホで10分くらい撮影しなさい。
かかった時間を測りなさい。
そして何文字書いたか数えなさい。
1000ないから、それくらいやってもいいだろう。
同じくタイピングでやってみてもいいよ。
10分当たり、自分がどれくらい書けるのか、
知っておくことはとてもいいことだ。
変換後の文字数、つまり手書きで書いた文字数で数えると、
僕は手書き900、
薙刀式1500〜1200程度でいつも書いている。
それくらいのスピード感がないと、
自分の思考が蒸発してしまう感覚になる。
それはおそらく、普通の人からしたら恐ろしく速いのかもしれないが、
僕はもっと速くなりたいと思ってるくらいだ。
手書きが遅い人は、
崩し字でいいから速く書いてみればいい。
僕の手書きは解読するには僕しかできない位だ。
それくらいでいいから、
とにかく速く書けるようになることは、
意外と大事な訓練かもしれない。
数を出すには、
あまり深く考えずに、
次々わんこそばのようにやることだ。
味わっていては足が止まる。
やりちんやりまんは数をこなすために、
おそらく一人ひとりの記憶はあるまい。
それ位のスピード感で、数を出すことを経験したほうがいい。
あるものがダメだったら死ぬのではなく、
次をつくれるようになっておくべきだ。
それがサグラダファミリアだったら、
次は100年後でしかないということだ。
パッと書け。
次にパッと書け。
さらにパッと違うものを書け。
そんなスピード感でアイデアを湧きあがらせたり、
文章を書いていくとよい。
自分の思考よりもはるかに遅い書き方しかしていない人は、
自分の思考速度まで手の速度を上げていくとよい。
タイピングしかできない人は、
手書きで出来るようになるとさらに強くなるよ。
最低でも600あると、
がんがん書ける。
書くのが遅い人は、
自分の中にある思考量も少ない人だと思う。
キャパを広げるために鍛えるのだ、
と割り切って、崩し字をはじめてはどうだろう。
どうせまた清書するんだから、
ミミズがのたくっているのでよい。
あとで復元できれば問題ないから、
ガンガン書けるようになっているとよい。
後世だれかに発掘されたって、すげえなこれ、と言われるだろうしね。
最終版がよければよいのだ。
そのための試行錯誤は、素早く、何度でもやれたほうが、
強いものが出来上がる。
ひとつの偏見に偏っていないからだ。
逆に書くのが遅いと、
ひとつの偏見に、どんどん凝り固まっていきやすいと思うよ。
2020年12月11日
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