2020年12月07日

【薙刀式】トップ20カナで書く文章

いろはにほへとみたいに、トップ20(総出現率60%)を使って、
例文をつくれば、各配列のテストに使えるのでは?

い う ん か の と し た 、 く
な て に こ は る 。 が で っ

勘は、何が来るのっていう事でした。
かんは、なにがくるのっていうことでした。

ぐらいしか意味が通る文ができなかったが、
よくある日本語連接はかなり含まれている。
これで各配列の運指を見てみよう。


薙刀式だと、
【】をセンターシフト、()を同時打鍵として、

かんは 、 な に  が  くる の っていうこと で  した 。
F,C【V】M【D】(FJ)HI【J】GEKLVD(EJ)RN【M】
  ー ー   ー  ー  ーー ー ーーーーーー ー  ー

前の図で見た通り、内側のキーを使うことがわかり、
アルペジオ(ーで示した)が散見される。
使う指が少ないんだから、そりゃアルペジオも出るというものだ。
シフトを使ってでも中央に寄せる戦略で、
シフトとは言えアルペジオなので打ちやすさを確保している設計である。


新下駄は、

かんは、なにがくるのっていうことでした。
DFER;WOHVAGNKJIS,LN.
ーーーー    ーーーーーーー ーーーー

もりもりと単打アルペジオが続く。
これだけをすべて理論上繋げればかなりだろうが、
実際には意味の文節で切れ目があるだろう。
新下駄の高速性能や打ちやすさは、
こうしたよく出るカナの単打アルペジオで保障されていることがよくわかる。
言葉を変えて言えば、余裕があると思われる。

しかし僕の指から見ると、小指薬指もフルに使うので、
満遍なく欠点ない、指のエリート用という印象だ。


飛鳥は、
左シフトを【】、右シフトを《》で示すと、

かんは 、  な に が  く  る  の っていう こ と で した 。
LJO【,】《D》C【D】《J》【J】《K》MFKD《L》I【;】S;【.】
ーーー ー            ー  ー ー    ー ー ー

と、思ったよりよろしくない。
得意の連続シフトが一度もなく、
左右にシフトがバタバタする最悪のパターンとなった。
「なにが」のDCDの縦連(最強の中指ではあるが)と左右親指のバタバタ、
「くるの」のJJ連打と左右親指のバタバタあたりは、
ややしんどいのではないだろうか。
中段周りに集めた指は流石だが、
今回はいいところがあまり見られない。

僕は飛鳥を深く理解してないが、
骨格同士の連接よりも、
骨と枝葉のほうに連接しやすい配列かも知れないので、
飛鳥使いの意見は聞いてみたい。

新下駄との明暗がはっきりと出た感じ。


親指シフトは、

かんは、 な  に  が く る の っ てこと で した。
W;H@【D】《U》《W》I《I》K《;》DRJ《D》SEQ
 ーーー             ー ー ーー  ー ーーー

そこそこアルペジオがあるものの、
広範囲にわたるばらつき、
右親指連打のバランスの悪さが気になる。
親指シフトをいいという人は、
右親指でスペースを押すタイプの人かも。
僕は左派だったので、親指シフトの右親指酷使はとても気になった。

あと一応アルペジオ扱いしたけど、
H@、EQなんて打ちづらいよなあ。
この指分布の打ちづらさに比べれば飛鳥は改良されていることがあきらか、
というベンチマークに過ぎない。



月は、

かんは、なにか゛くるのってことて゛した。
SUA,VCSLHMONRWJRLEG.
    ーーーーーーーーーーー  ーー

と、予想より高速であった。
アルペジオが大量発生しているが、
ややこしい運指なので一連では行けないだろう。
単打率が高い新JISの流れから、シフトがなく、
すべて単打で行けるのは新下駄と同格。
このへんが月の速さの秘密かもしれない。

新JIS

かんは、なにか゛くるのってことて゛した。
SUA,:CSLHMINRXJRLKG.
     ーーーーーーーーーー  ーー

同様に、シフトを使わずに単打でまとめるのがすごい。
「な」の:、「こ」のXは、月配列の方が改良されていると思った。


蜂蜜小梅は、

かんは、なに が  く るのってこと で した。
DJG@WO《D》《K》FINEA;《E》LS@
             ーーーー

徹底した左右交互打鍵が感じられた。
「なに」のWO、「こと」のA;、「した」のLSなど、
意図的に対称形が盛り込まれていると思われる。
このへん、独特の指の感覚だと思った。


いろは坂は、右親指キーを親、左シフトキーを左と表記すると、

かんは 、なにがくるのってことでした 。
」T「親OLJ2P左E親WKAS@Q親左
      ーー      ーー

「いろは坂」の片手折り返し打鍵かと思いきや、
左右交互が連なっていた。
ホームポジションをどう表記するか迷ったが、
とりあえずqwertyのまま表記する。
J2をアルペジオと思える手の強さがあれば、
使いこなせそう…



新下駄の優秀さ、
月と新JISの意外な健闘、
飛鳥が意外とこけたこと、
薙刀式の安定したアルペジオ、
蜂蜜小梅の左右交互と対称打鍵、
が印象に残った。

僕の中で、月が再評価の流れになりそう。
なんだかんだ後発のバリエーションが2-236を超越していない、
という現象はなかなか面白い。
単打率に秘密があるような気がする。
posted by おおおかとしひこ at 14:43| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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