2020年12月11日

速く書くための、崩し字のコツ

意外と知らない人が多いので。
「書き順をマスターすること」。


小学校のとき、書き順を徹底的に覚えさせられたと思うけど、
何故かは大人にならないとわからない。

実は、書き順とは、
「筆で一筆書きするための手順」なのだ。


習字の上手い人は、
「筆の最後のところと、次の筆の最初が、
転線で繋がるように」
がきちんと出来てたと思う。

それを転線(筆を浮かす)のではなく、
実線にしてしまうのが続け字である。

で、実はその最短ルートが、「書き順」なのである。

書き順を守るのは日本人だけらしい。
(だけかどうかはよく知らない。
それに関する比較研究があるかも分からなかった)

世界に稀に見る複雑な言語を扱うための、
経験的方法論が書き順だ。



ということで、書き順をマスターしよう。
小学校で習う漢字が大体出来てたら、
あとはパーツの組み合わせで分かるようになっている。
教育課程を組んだ人は流石である。

ひらがな、カタカナの書き順もある。
ひらがな、カタカナが元は漢字の崩し字だったことを知ってれば、
それを守ることは合理的だ。

楷書でも字が汚い人は、
書き順が守れてない人が多い。

「字を美しく書いて褒められるため」ではなく、
「たくさん速く書くため」という、
現実的な目的のために、
書き順を見直し、正しい書き順を知り、マスターしよう。

「必」とか意外だぞ。


崩したり続けたりすることは、
つまりは手を一連の曲線で動かすことで、
最短距離を手で駆け抜けることである。

これができるようになってくると、
単語単位、フレーズ単位でひと続きの曲線になるようになる。
江戸時代の筆の手紙とかは大体そう。

それをしやすいペンと紙を使おう。
僕が30年近く愛用してるのは、
ぺんてるの中性ボールペン(青)。
滑らかで軽く、インクの滑りが良いのが特徴。

勿論人の手によって最適なものは違うので、
大きめの文房具屋に行って、
知らないペンや鉛筆を買うのも楽しいぞ。

ペンはあなたの生命線になるから、
僕は100万かけても探すべきだと思っている。
あなたの作品には、100万以上の価値があるだろ?

(プロの邦画脚本の最低額は300からだったと思います。
協会に入ってないと叩かれるんだっけ。
でも年一本だと年収300になっちゃう。
二本で600、三本でやっと900。
それを20年、30年できるかな?)


タイピングは、
このような「日本語を書く」ということに、
あまりにも無知な手の動きや操作体系を要求されるので、
タイピングでものを書くことは質を下げると僕は考えている。

それをどうにかして日本語を書くこととの中間に寄せているのが、
カナ配列薙刀式であることは、読んでる人は知ってるかもね。
まだ理想の半ばではあるが、qwety配列には一生戻らないと思う。


書き順を守れ。

小学生以来言われたのでは?

言葉を正しく使え、より大事だと思うよ。
言葉が間違ってたら誰かが指摘してくれるが、
書き順が間違ってても誰も指摘してくれない。

あなたの生産量が低いのは、書き順のせいかもしれないぞ。
posted by おおおかとしひこ at 11:38| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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