2020年12月13日

【薙刀式】足を突っ込まれすぎたドア

foot in the doorという心理的テクニックがある。
訪問販売のとき、閉められるドアに足だけ突っ込んで、
せめて話だけでも聞かせてくださいとお願いすること。
人はたとえ小さな要求でも通すと、
「通した」ことのほうが大事になってしまい、
より大きな要求(商品を買う)まで呑みがち、という話。

キーボードや入力方式は、
「ちょっとだけならええやろ?」を突っ込まれまくった、
靴だらけのドアに僕には見えている。


Winキーって必要なのか?CtrlとAltでなんとかなんないの?
HomeやEndってカーソルと統合できないの?
「ー」だけローマ字の範囲から遠すぎない?
それ覚えたら「dhi」とかの拡張も覚えないといけないの?
30キー範囲だと思ったら数字段もあるし、
40キーだと思ったら小指外がちょいちょい増えるし。
全角半角だと思ったら、英数(Caps)カナキーってどこよ?
変換と無変換ってなに?
40キーだと思ったらTabで補完ってまたキー増えたよ。


「26アルファベットを組み合わせて日本語文章をつくり、
変換して候補を選び確定する」
というシンプルなアイデアから見たら、
ドアには足だらけだ。

僕はこれが気に食わない。


Macは最初の設計からエレガントで、
そこからライブ変換が増えた以外は変わっていない。
しかし変換精度は低かったため、
長文を打つのにマシなWinに移って、
こんなに整理されていないOS?ってなんだよとまだ思っている。

バージョンアップがなにかを捨てず、
新しいものを足し続けたことによる弊害だろう。

「整理された考え方」がなく、
鵺のようなものを醜いと思いながら帰依しなければならない。


薙刀式×MiniAxeは、それを整理しようと試みたものだ。

36キーでOK、表の面にないやつは裏3面にいる。
日本語入力も使わないやつは使わずに捨てる。

いらないやつが頭にいることほど、
思考の回転を落とすものはない。

僕はサーキットを何時間も走りたいのに、
ハンドルとアクセルとブレーキとギアとを、
操作するだけにしたい。
109キーもいらない。

車だって最初は簡単な仕組みだったのが、
ナビやらETCやら回生ブレーキやらの、
足がたくさん突っ込まれたドアになった。
それでも操作感覚に直結するから、そこに土足は入らない。
それが自動運転になった瞬間、
足は突っ込まれまくるのだろうことは、
Windowsを見てれば予想できることだ。

サーキットだと整備された環境だな。
僕はジャングルにナタ一本で分け入りたいのだ。
そこがどうなってるか空気を感じて、
どのルートを行くかに全力を使いたい。
ナタは109本もいらない。邪魔。

今のところ、36に減らしたが、
究極的には10くらいにならないかと妄想している。
メガネケースくらいに入るキーボードくらいが理想。

ペン一本のシンプルさに匹敵しないものは、
道具としては脆弱だとずっと思っている。


足を突っ込まれる前のドアはどうだったか?
タイプライターの歴史を見ると、
その黎明期の工夫がわかったりする。
カナタイプライターには大きく二流派があったが、
どちらも効率がいいとは言えない形だった。

つまり、日本語入力は、
まだドアすら出来てないのに、
足だけ突っ込まれまくった、
なんだか形を成してないものになっていると思っている。

そんなめちゃくちゃなものを使って、
なんとか運用している日本人は、
僕はとても滑稽だと思う。
生産性低いのは当たり前じゃない。



僕が入社した20年くらい前は、
編集室に行くと、手書きの紙が受付にたくさん貼ってあった。
「○○社、○時〜、担当○○」などのように。
紙を持ってきて書いて貼ればおしまいのこのことが、
いつの間にかワードで作ってプリンタで出して、
に代わった。
手書きの方がはやいやんけ、と今でも思っている。
大事な情報、○○社とか、○時を大きく書けるし。
それを選択してフォントの大きさを変えて、
全体のバランスが悪かったらやり直すなんて、
本末転倒だよ。

今でも、受付の打ち文字の案内を見ながら思う。
最近よく行く編集室は、サイネージに代わった。
この情報を中央で集めて、打っている人がいるわけだ。

各自が手書きで紙を貼るコストの方が、圧倒的に安いやんけ。


足を突っ込まれる前のドアはどうだったか?

いつもそこに戻るべきだと僕は思う。

言葉の出てくる前の気持ちから、
言葉を出すときのプロセスに、
なるべく邪魔が入らないようにしたい。

薙刀式はそこにだいぶ近づいたけど、
漢字変換が邪魔で、たとえ1500ペースだとしても、
手書きの900より劣る気がする。
2000ペースを夢見ているが、
現行のキーボードと僕の指では厳しい。

物理の改良で心地よくすることで、
1500を1800に出来ないか工夫している。
そうすれば指が2000を捕らえてくれるのではないかと。


足を突っ込まれる前のドアは、
実は500とか600ペース想定の、単文節変換だったはずだ。
そこに足をたくさん突っ込むのではなく、
このように本質的にするべきだ、
あとはいらない、
というシンプルで速い入力法を確立したい。

カナ並べだけではそろそろ限界のような気がするし、
僕の指の速度限界、5.5打/秒は、
ローマ字時代と同じになったので、
指の物理限界にも来ているようだ。

薙刀式v13完成版を、
今年の年末を期限として、リリースしようかなと思っている。

その先のシンプルさに至る発想がまだ出てこないので、
一旦フィックスするかなあ。


ちなみにこういう22キーのキーボードを妄想している。
でも所詮ローマ字なんだけど。(YOUは最適化で789で打つ)
PRTW    OUん?
NMSKH  YAIEー
   、空  削。
(濁音は空を押しながら。句読点がレイヤーキー)
フリックのシンプルさに勝ちたいなあ。

これくらいのカナ入力方式×自作キーボードを作りたいと、
妄想はするもののアイデアは湧いてこない。
posted by おおおかとしひこ at 14:31| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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