2020年12月19日

【薙刀式】地名における連濁

タイパーアドカレの記事から。
タイプウェル漢字を、なるべく覚えゲーにしようという途方もない努力。
https://mayo-tp01.hatenablog.com/entry/2020/12/19/003410

印象的だったのは、
地名の連濁の不規則性だ。


高田を、たかだと読むかたかたと読むか。
太田はおおた、大田はおおだ。(大田区おおたく在住の俺は昔切れた)
原を、はらと読むかばらと読むか。
沢、崎、橋を、
さわ、ざわ、さき、ざき、はし、ばしと読むか。

これらはローカルルールにすぎず、
地名とはまさにローカルルールの塊なわけだ。

人名では、
今まであった高橋くんはぜんぶ「たかはし」だったけど、
京都の地名には高橋と書いて「たかばし」もある。

日本語は大変複雑で、
これは外人は対処できないところだろう。

アナウンサーの試験には地名の読みがあると聞く。
完全に覚えゲーだねこれは。


薙刀式の清濁同置、半濁音同置の根拠は、
この連濁である。
(半濁音に連濁する場合はそんなにないが、
一分いっぷん、心配しんぱい、新品しんぴん、あたりはメジャーだろうか)

まさにローカルな理由による連濁は、
法則性がないからこそややこしい。
このややこしさには、
同置の、同じ指さばきで対処する方が、
直感的でいいなと考えた。

「うちの高橋の姓の由来は京都の高橋だが」の、
橋を異なる運指で打つのはちょっと大変だ。
清濁別置派は、
ここで頭が混乱しないのだろうか。

僕は頭も指も混乱して、飛鳥も新下駄も放り投げた。
使いこなせる人は尊敬するわ。

道具は特殊な訓練なく使えるものが最上だと僕は考えるが、
そもそもカナ配列なんて初期投資が必要で、
あとはどこまで投資するかという話かなあ。



ちなみに連濁で調べてみたら、
ヨスさんの記事が整理されていて分かりやすかった。
https://ipa-mania.com/rendaku/
ヨスさんは清濁同置の親指シフト使いのはずなので、
連濁はとても気になるのかも知れない。
ある程度の法則性はあるものの、
完全な法則性がない、というあたりがまさにローカルルール。

僕は関西出身なので、
「研究所」は「けんきゅうしょ」とまず読むなあ。
「光子力研究所」は劇中では「じょ」だけど「しょ」って読んじゃうな。

また、英語でも連濁に似た現象はあるそうだ。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13137014298
この回答によれば、
jasmineの発音はジャズミンだそうな。
なるほどおもしろい。


話をタイプウェルに戻すと、
実はミス数さえ気にしなければ、
薙刀式なら全部濁音で打って、
連濁を気にせずに打てるんだよね。
拗音もそのまま濁音で打てるし。
なんか反則くさいので、ちゃんとやってるけど。
posted by おおおかとしひこ at 16:34| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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