2020年12月22日

話が「できた」と思うとき

問題が面白くある、絵になっていること。
解決が面白く、絵になっていること。

それを繋げたときに、テーマが浮かびあがること。

そして、間に面白いエピソードが3つ以上あること。


どれかひとつでも欠けるようならば、
まだプロットは完成していてないとすら思う。
まずは何度も考え、
これらを作っていくことだ。

たいていは問題を思いつくものだろう。
こんなシチュエーションは面白そうだ、
こういう問題にぶち当たったら面白いぞ、
など、ピンチの状況が思いつくことが多いと思う。
それが絵になっていることが大事だということは、
以前にも書いた。

次は、どういう解決になるのか考えるべきだろう。
それが絵になっていると、記憶に残る、
強い話になることも以前書いた。

で、それを2コマ漫画として並べるのだ。

ビフォーアフターの漫画になるだろう。
同じシチュエーションでの違い(ブックエンドテクニック)でもいいし、
別のシチュエーションでのものでもよい。
とにかく何かが問題であり、
このように解決したのだ、という漫画になっていればよい。
それが、面白そうに見えればよし、
普通だと思えば面白いものまで練り直す。

同時に考えなければならないのは、
「それが何を意味しているか」だ。

その流れがあることで、
何を暗示しようとしているかだ。
それは自動的に読み取れるほどに、
うまく表現されていなければならない。
作者の微妙で複雑な思いが隠されている、
という京都的なレベルではなく、
明らかに誰もがわかる、
のアメリカ人のレベルになっていることが求められる。

逆に、
もしテーマがあったとして、
「このテーマが、この2コマ漫画で表現できているか?」
というチェックで、これをチェックするといいだろう。
「科学を悪用するべきではない」
というテーマならば、
マッドサイエンティストが怪人を作る絵があり、
それが正義の味方に倒される絵があるだろう。
もちろん、そうでないもので表現しても構わない。
だが、
それがその2コマに負けているならば、
怪人を倒す話のほうがたぶん面白くなる。

つまり、
「そのテーマを表すのに、
ベストな面白い組み合わせか」
ということを考えていくとよい。

もしテーマが見つからない場合は、
「どちらかの絵が〇〇になれば、
こういうテーマを言ったことになる」
ということはあり得る。
どちらかを直せば、
テーマを語れた何かになるだろう。
もちろん、
「じゃあ、これをこう直せば、
もっと面白くこれを言ったことになる」
ということを思いつくこともあるので、
そうするならば、
それはそのように直すといいだろう。

最初のコマ、最後のコマ、
そしてそれを貫くテーマは、三位一体だ。
それらを適当に変形しながら、
おそらくはベストの状態にもっていくまで、
プロットは練るべきだろう。
というか、それができて、
はじめてプロットを練り始めるのかもしれない。
なにせ、ラストへ至るように、
プロットは練っていくものだからだ。


で、それですぐに書けるか、
というとそれも甘くて、
「途中に印象的で面白いエピソードが3つ」
程度は最低欲しいところだ。
エピソードは山場でもいいし、
谷のところでぼそっとあるような印象のものでもいいし、
ざくりと刺さる台詞でもいいし、
凄い絵で示される何かでもいい。
驚いたり、爆笑したり、感動したり、
思わず前のめりになるような何かが、
最低3つは欲しいところ。

それが第一ターニングポイントになったり、
ミッドポイントになったり、
第二ターニングポイントになったり、
ボトムポイントだったり、
クライマックスに使われる何かかもしれない。

なんでもいいから、最低3つ。
それがあれば、
なんとなくそのストーリーが立っているように思えると思う。

で、計5つの絵ができる。
屏風のように並べてみるといい。
真中3つは絵である必要はなく、
文字でも構わない。
その5つの流れが、
矛盾なく、ひとつの流れになり、
そしてテーマにきちんと落ちているようなものになったとき、
僕は「ストーリーができた」と思ってよいと思う。
正確にいうと、「ストーリーの骨格ができた」かもしれないが。

あとはこれにぶら下げる、
サブキャラクターの話や、
ツイストを作っていくといいだろう。
サブキャラがまたメインストーリーを捻じ曲げて面白くしてくれるなら、
それもまた一興だ。
問題、解決、間の絵を屏風のように並べて、
全体がテーマに落ちているかだけをチェックして、
何かがずれているなら修正を繰り返していけばいい。

直している間に、
前のバージョンが良かったということもよくあるので、
全ては記録していくといいかもしれない。
デジタル写真は、そうしたときに便利である。
とりあえずメモなり絵なりを撮っておいて、
「前はこうしていた」なんてメモを残しておくのは、
前に戻るときに大変楽だね。
もちろん、手書きも最高だ。
デジタルより整理が楽で、メモレベルならデジタルより高速で書けるからだ。


これらをより発展させたのが、
カードによるメソッドだと思う。
二時間映画を書くのにネタは足りているのか、
をチェックするのは、
ブレイクシュナイダーのカードメソッドだ。
save the catに詳しく書いてあるので、参考にされたい。
40枚(以上)のカードをつくり、40枚に順番に並べることで、
ストーリーとしてうまく機能するのかをチェックする方法だ。
ただ、40は多くて難しいから、
僕は、
まず2枚の絵と、間の3つ(くらい)と、
テーマとで見ていくことにしている。

こうすると、ほんとうの骨格みたいなことが見えるからだ。

物凄く単純化すれば、
ストーリーは2枚の絵で示される。

もう少し複雑に面白くしないといけないので、
だいたい5枚くらいの絵で、
骨を見ていくと、
「これは出来ている」「出来ていない」の判断が、
つきやすいのではないか。
posted by おおおかとしひこ at 00:35| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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