「現行JISキーボードが、日本語を書くことに無駄多すぎ、しんどい」
「現行Qwertyローマ字が、(以下同)」
「これまでのカナ系新配列(モダン配列)がしっくり来なかった」
に対する、僕の回答がこれです。
カナ配列薙刀式。
「完成版」と名乗ります。
(追記: 薙刀式はさらに次の、v14集大成版へ更新されました。
http://oookaworks.seesaa.net/article/456099128.html
v13からはマイナーカナが4つ移動、編集モードは大幅変更。
以下の説明はほとんどv14にも当てはまります)
長文を書く為に、「長モノ最強」の薙刀から名を採りました。
その特徴は、
・打ちづらいQTYを常用しない。
・30キー+スペースの31キーで、変換確定、文書編集まで完結させ、
ホームポジションから手を動かさない。
・50音さえ覚えればそれ以上覚えなくて良い、記憶負担最小のカナ配列。
・「し」と「よ」の同時押しで「しょ」、「し」と「よ」と「゛」の同時押しで「じょ」
など、構成要素の同時押しで一発で出せる。
・配字方針は、アルペジオ多用、連続シフト使用で、
「話題の語(名詞、活用語の語幹)」よりも、
「繋ぎの語(活用語尾、助詞助動詞、接続詞など)」を、
打ちやすく速い運指で使う。
・人差し指を5割、中指を3割使う。計8割。
ざっくりいうと、「取り回しのいい、スリムな配列」かな。
長距離ランナーが細い体でエネルギー効率を上げているのと同じ考え方。
爆発的な瞬発力やトップスピードの代わりに、
持続力に優れていると考えます。
(ちなみに現在タイプウェルSS。秒5カナ程度)
短距離のタイピングゲームには興味ありません。実用本意です。
まとまった文章を書く、とくに10万字程度の小説を書くのに、
疲れず、快適に、脳を邪魔せず書けるのか、
を目的としています。
打鍵動画最新: https://youtu.be/KF_KUKUOsrs
(前半は1978字(変換後)/10分と、かなりの快適ペース)
実際にやってみてわかったのですが、
論理配列と物理キーボードは表裏一体で、
目的を達するためには、どちらが欠けても無理だと判断しました。
今は自作キーボードキットMiniAxeと、
3Dプリントのサドルプロファイルキーキャップ、
Gateron Ink Yellowにエラストマー樹脂を仕込み変荷重バネで運用して、
薙刀式を使っています。
しかしこれでノーダメージかというと0ではなく、
これを0に出来るシステムを探しています。
(たとえばHHKBJPやNiZ+Qwertyローマ字では、
僕は2万字書くのが限界でした。
この時から比べて、僕の書く速度は3倍以上になっています)
とはいえ、薙刀式のシステム内では、
これ以上の最適解はないところまで試行錯誤したと感じたため、
v13を「完成版」として発表します。
v12からの変更点:
・「け」「ひ」の入れ替え、「イェ」の新設。
・編集モード大幅改訂。
【薙刀式の使い方】
Windows上で動く、DvorakJというアプリ上で動きます。
https://blechmusik.xii.jp/dvorakj/
の実行バイナリ版をダウンロード、
あとは以下のマニュアルに従って設定してください。
薙刀式v13完成版マニュアル.pdf
ブラインドタッチの初歩からすべて学べるようにしてあります。
また有志によって、Mac版、QMK_firmware版、
やまぶき版、かえうち版、AHK版が開発されています。
マニュアルにリンクを貼っておきました。
「物語を書く配列」の性格上、縦書きメインです。
横書き版(_横とついたファイル)もあるので、マニュアルに従って使って下さい。
(右クリックでダウンロード)
薙刀式v13完成版.txt 薙刀式v13英数.txt
薙刀式v13完成版_横.txt 薙刀式v13英数_横.txt
まる3年、ローマ字のカタナ式も加えればまる4年、
日本語入力のことについて本気で考えてきました。
その集大成です。
これでエンドゲームではないので、
まだ色々とやりますが、とりあえずは節目ということで。
「完成してから触ろう」と思ってた人、いま!
冬休みにどうぞ!
元々の本記事のリンクはこちら。
http://oookaworks.seesaa.net/article/456099128.html
クリスマスプレゼントをありがとうございます。
QMKコードも反映しておきました。URLは変更なしです。
今、動的にOS設定を切り替えられるように修正しています。縦書き、横書きもスイッチできるようにしたいです。ここまでできたらQMK版も完成かもしれません。
こ+い+す」以外に「こ+い+へ」でもできるみたいです。
(このコメントは公開しなくていいです)
動的とは素晴らしい。
一番簡単なのはキー入力ごとにif文でフラグチェックするやり方でしょうが、
ビットを拡張して次元を上げるのかしら。
LEDと連動せずに「今何モードか」を知ることが出来ると楽かもですね。
TY同時押しあたりは空いてるから、
たとえば「win/tate」の文字列を吐くようにするとか?
たしか仕様で、キーボードをPCに繋いだ時点の初期設定値に戻されるから、
自分のデフォルトモードをkeymap.cに書いとく、
みたいなことを以前カタナ式でやった記憶があります。
バグレポありがとうございます。
「い」から定義する部分が、一個ずれてましたね。
731行を
| | | | | | | |いぇ| | | |
にすると正常化します。
この記事のものは修正しておきました。
OLEDの表示は考えていますが、確かに、なしでもわかる方がいいですね。設定はEEPROMに保存するので、キーボードを抜いても設定は保存されます。(はず)
設定保存できるなら、結構使えそうですね。
会社のMac、家のWinで操作を同一化できると相当便利。
MacだとGui(Command)をWinのCtrl位置に置きたくなるので、
その変数と連動して切り替えようかな…
ようやくMac版もV13に対応しました。
文字列を選択中は、編集モードの「と+か」「は+こ」「あ+い」を先に同時押しして文字列が消えるのを避けます。
ここがDvorakJ版、QMK版と違いますので注意が必要です。
汎用の方は、QMK版の辞書登録を使わせて頂きました。固有名詞ショートカットはありませんが、英数編集モードが付きます。
かわせみ2用は、Excelワークシートからスクリプト吐き出しで、固有名詞ショートカットを全キーで使えます。Karabiner-Elementsのプロファイルで、複数設定をすぐに切り替えられます。
処理速度は、DvorakJ版と同程度です。
なので、最速のQMK版に私も乗り換えようかな……
素晴らしい。
Macのキーボードから薙刀式というのは面白い体験かも。
有線ならかえうちでいけたけど、Macbookとかだと面白そう。
英数かなキーがあるからそっちを使いそう。
(USキーボードでも使えるのはデカいかな)
エミュレータは原理上、実行ファイルのQMKには速度面には勝てないのはしょうがない。
そのかわり広く試す人が増えると思います。
https://github.com/eswai/qmk_firmware/tree/master/keyboards/crkbd/keymaps/naginata_v13u
し、仕事が早い…
キーボードひとつ持って移動する、まさに馬の鞍。
あ、マウスも必要か…
マウス関係とLED関係入れたら容量超えるくらいですよね確か。
マウスくらい入るならキーマップにマウスも入れたろかな。
OLEDは入りましたが、マウスを入れるとオーバーします。マウス機能は結構サイズが大きいですね。編集モードから外してもらって、ほんま助かりました笑
マウスホイールを外したのは、エディタによって仕様が変わるからですね。
複数のエディタを使ってると、毎回初手に逆でむかつくという。
DvorakJには「マウスをクルクルさせると横スクロール」
なんて便利なオプションがあるんですが、これもエディタによって挙動が変わるのでやめちゃったなあ。
そのへんは自作キーボードならレイヤーに入れてしまえばいいので、
楽ですねえ。
またキーマップと睨めっこか…