愛を描かせてフランスに勝るものはないね。
シリーズ化しないかなあ。
某所で激奨されてたので見てみた。
以下ネタバレで絶賛。
下着ショーあたりから、
フランス映画でよかったなあなんて思い始めていた。
日本じゃあんなにしゃれてないし、
実はフランスはカーチェイス大好きなんだよね。
ベッドを引きずってのチェイスは、
香港映画よりよかった。
しかし二人で踊るあたりからの、
香の、獠への思いをうまく利用した展開が愛の映画だ。
惚れ薬大騒動だけかと思いきや、
「最初から惚れてる場合は効かない」の落ちは見事。
二人で銃を撃つラストは、
どんなシティハンターよりもシティハンターっぽかった。
このラストだけで拍手に値する。
よくここまで積み上げたなと。
もし自分がやるなら、と考えると、
こんなに外しながら、
こんなにど真ん中に当てて来ることが出来るだろうかと考える。
槇村の仇、ユニオンテオーペをうまく使った縦の線で、
これはシティハンターになっているが、
次回作を作るとしたら難しいだろうなあ。
ファルコンを使うしかないか。
あとは冴子と絡ませるくらいか。
ただのB級アクション映画として見ても、
中盤以降が図抜けている。
こんなカンフー映画が昔は一杯あったのにな。
とにかくラストだ。
それがよければ映画になる例。
フランス版のシティハンター主題歌を聞きたかったろうに、
Get Wildをワンフレーズとはいえ優先的にかけてくれたことに、
とても敬意を感じた。
実写化ってのはこの敬意が大前提だよな。
コントは寒い。ギャグはダダ滑り。
唯一笑ったのはボスに人工呼吸したら首と胴体が離れてたところ。
それでも、香水と愛の映画として、
この物語は永遠に記憶に残る価値がある。
シティハンターの真の最終回を見たかのような気持ちになった。
(エンゼルハートは違う世界線です)
2020年12月28日
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