2020年12月28日

【薙刀式】4配列の手の構えを想像する

薙刀式、新下駄、飛鳥、親指シフトのアルペジオを見ていたら、
それぞれ、手の構え方や使い方が異なることが想像できた。


再掲。
4配列のアルペジオ.jpg


親指シフトはランダムすぎてよくわからない。
「両手を浮かして打つ」という、
一見長文を書くには最も疲労のある構えは、
この動線のランダムさに対応しなければならない必要から、
とすら思えてきた。
とはいえ、猫の手でどれほどアルペジオが得する打鍵なのかは、
僕も良くわかっていないが。


飛鳥の動線は、
「基本ホーム段から動かさない」だろう。
しかし左右非対称性があり、
左のホームは小指から人差し指までの4つ、
右のホームは人差し指から小指伸ばしまでの5つ、
と考えているようである。
飛鳥は基本この9キーを繋いで打っていくスタイルだ。
(中段出現率7割以上の、中段偏重配列)
これを親指を使って27キーに増やすのが飛鳥だ、
とざっくり言える。
薙刀式は単打27キーだけど、
それと同じ数だけ中段にあるわけだ。

とすると、手は常にこの9+2キーにどっしりと構え、
不動にした方が使えるだろう。
「親指に拘束される手」という言い方をRayさんはしていたが、
親指に拘束されたから中段ばかりになったのか、
その逆かはもはやわからない。

かえであすかの動画を見ても、
浮つかずに不動のまま打っていく感覚だろう。
ステノワードは一列10キーのキーボードだが、
それを使ってる感覚に近いのかもだ。

他の段とのアルペジオをなす場合、
左右に非対称性がある。

右手は、JKに収束するように整理されている。
魚の骨の形だ。
左手は、中指上段Eに、収束のピークがある。
これは、左に傾いたロウスタッガードの伝統的なキーボードのせいかも知れない。
小指や薬指からEまでの距離が近いからだと考えられる。
右手のIにその集中がないのは、
右手の薬指や小指から遠くなっているからだろう。

自作キーボード華やかな昨今では、
このような非対称性は不要かも知れない。
逆に飛鳥は、左ロウスタッガードかつ親指位置が自然な、
昔ながらの優良キーボード前提の配列だろう。


新下駄は、
JIやJO、MKなどの、斜め線のアルペジオの濃さが目立つ。
左右対称性の高い新下駄では、
左手も同様に、FE、FW、VDなどが濃い。
これは強い指のアルペジオをなるべく使おうとした結果だろう。
(右手はHをも活用している)

これによって、
「両手をハノ字に構えた様」を想像できる。
勿論中段同士のアルペジオもあるから、
完全にハノ字にはしないものの、
飛鳥よりも意識をハノ字にした構えになるのではないかと想像する。

kouyさんの昔の記事では、
手首を高めのパームレストに乗せて、
手首はわりとフリーにしてた感じだから、
飛鳥ほどのベタ置きでない、自由に動く動き方を想定しているはず。
8本指を満遍なく使う新下駄ならではの、
軽快な構えというべきだろうか。

経験上、
手首をフリーにしたほうが動きやすくスピードは上がる。
しかしその反面不安定で疲れやすい。
新下駄で1万字とかの長い文を書いてる人がいるのだとしたら、
是非その構えを見てみたいものだ。
疲れない秘訣があれば知りたい。


薙刀式は、ハノ字+山形の動線だ。
中指上段に向けて、薬指や小指中下段からのアルペジオも使う。
下段同士のアルペジオもよく使うことから、
薙刀式は飛鳥や新下駄と違い、
手首の起こしをよく使う配列だと考えられる。

これがしやすい構えが薙刀式を使う構えで、
机のヘリに前腕の半ばをつけて、
手首をすり足状態で、つけるのと浮かす中間で使うのが、
今のところの僕の最適解だ。
(膝上システムは開拓中)

手首のベタ付けは手首起こしの邪魔になるからしんどく、
手首を浮かすと疲れるので、中間あたりを採用している。
左右分割キーボードを肩幅に置くことで、
この山形のアルペジオを十二分に使えることが想像できる。
左ロウスタッガードの薙刀式はちょっと面倒なんだよね。

逆にこの動線から、
「普通のキーボードで、コラムスタッガードのように使う動線」
が薙刀式かも知れないなあと想像した。

コルネなどのコラムスタッガードでは、
それが強調されすぎて、
僕の指だと届かずに使いにくかったことを思い出す。

あとたとえば新下駄ではDKSLに常に指を置いている想定で、
ホームポジション遵守だと想像するが、
薙刀式は三段をわりと手が飛び回るので、
一々ホームポジションに帰ってきてないことが多い。
自分の動画を見ると、
一息に打鍵する量(文節〜一文程度)のときはホームポジションに戻らず、
その単位が終わって頭から文が出るまでは、
ホームポジションで待機する感じだった。

その手の位置の違いなども、他の配列の動画で観察してみたい。


RTCを生観戦したときに、
皆さんの手の位置や肘の位置などをずっと観察してたのだが、
同じqwertyとキーボードでも、
バラバラであった。
おそらく最適化運指などでも異なる手の構えだと考えられる。

片手のアルペジオは、左右交互と違い、
手の動きがもろに出やすいところだから、
それに応じて手の構えが決まってくるのかも知れない。
posted by おおおかとしひこ at 22:10| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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