2020年12月28日

紙の上の計画

エンジニアの世界の話ではあるが、
ほとんどうちの業界でも同じ話が転がっている。

https://medium.com/@satoryu/真面目な人を本気にさせる方法-7e111986d7f0
(たぶん変なリンクのつき方になるから、コピーしてペーストしてね)


我々はコンテや脚本で、
フィニッシュの状態を想像しながら仕事をしている。

しかし多くの素人は、
コンテ上の体裁や正誤について確認したがる。
それはあとでやることだと言っても、
まず事前に確認したいという。

それはだめな真面目なんだな。

さらに厄介なのは、
その人を直接説得しても、
その人が社に持ち帰った時、
同じ真面目の洗礼を受けて帰ってくることだ。


どうすればプロジェクトチーム全員を本気にさせられるのか、
僕はまだ手段を持っていない。

かつて多田拓が、
「イケてるCMの中にコンテをビデオ化したものを挟み込んで、
『そんな細かいことよりも、もっと大雑把な把握が大事』と、
説得したことがある」
と聞いた。
真面目な人たちは、そのビデオを何度も巻き戻しては、
各カットをチェックしてしまうに違いない。

コンテや脚本で、上がりまで想像できない人がいることで、
チームのパフォーマンスは時に0になる。
これは、仕事というものの本質的な問題のような気がする。


感動や爆笑という、ユーザーストーリーを説明すれば、
いいのかも知れない。
posted by おおおかとしひこ at 18:19| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。