たまにあるよね。
同じ手の中で発生することはほぼなくて、
左右の手のどちらかが多方を追い越すことで起きる。
一方が良運指、他方が悪運指だと起きやすい。
涼宮ハルヒで、「もちろん」が「もろちん」になっている誤打が話題だが、
これはカナ配列特有のミスだなと思ったら、
作者の谷川流は親指シフトだそうな。
ローマ字でこのようなミスは考えづらい。
左 t r
右 mo i on
だから、「もいtろん」や「もちおrん」
にはなり得るだろうが、
カナ自体が入れ替わることはない。
(ミスタイプに気づきやすいとも言えるが、
しかし打数が多いな、ローマ字。
カナなら4打、「勿論」表記なら漢直で2字なのにな)
親指シフトで「もちろん」は、
左【】で左親指同時シフトを示すと、
左【G】U左【C】;
と、左手が極端に打ちづらく、
右手が打ちやすい、バラバラの運指だ。
つまり同期リズムを取りづらい。
遅い方と、早い方でくっついてしまったのだね。
左【G】左【C】U;
の方が打ちやすいからな。
「もろちん」が「もちろん」より打ちやすくなるのは、
日本語を効率的に打つことを考えていない、
と批判されてしかるべきだ。
こうした例からも、
親指シフトの配字の練りが全然なってないと、
僕は思ってしまう。
ちなみに薙刀式では、【】をセンターシフトとして、
もろちん 【K】A【G】,
もちろん 【KG】A,
と連続シフトによるくっつきを利用していて、
勿論のほうが打ちやすくなっている。
「親指シフトは、設計者(たち)が実際に使ってないのではないか」
と僕は時々言う。
責任者の神田さんは使ってなかったらしいし、
プロジェクトチームが毎日その後も使っていたのではないと思う。
偉い人は下の者にお茶汲みさせてタイプさせていた時代だからね。
個人がずっと使う前提の配列は、
ウィンドウズ普及以後ではないかなあ。
個人の感覚が反映されてない配列は、
僕は信用しない。
年単位で使ってないと分からないことって沢山ある。
親指シフトの数字段記号部、誰も使ってないと思うんだよな。
それでも親指シフトを使っている人はただの惰性だろ。
「私はこれでないとダメなので」という人はしょうがないけど、
「日本語を効率的に打つベストは親指シフト!」
というやつは、嘘つきか情弱だ。
2021年01月01日
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