https://www.sci.kagoshima-u.ac.jp/shinmori/TypingS.pdf
なる資料があったので。
俺ことごとく「悪い例」だったわ。笑
「よくある悪い例」は、
つまり日常の手の使い方の延長でキーボードを触ろうという、
無意識の使い方だと思う。
筆の使い方、ペンの使い方の延長の手の使い方。
「良い例」は、
完全に日常にない新しい動きで、
僕にとっては違和感のある、
不自然で気持ち悪い動き。
こんなんで字を書こうとはまったく思わない。
僕はつまり、
「悪い例」のままずっと使えるキーボードを探し求めて、
ないから作っているのだろう。
日常にある、字を書く動きから連想される、
身につけた動きで応用できるものを、
作っているのだと思う。
良い例の手のことを正式なホームポジションと呼ぶのなら、
僕はホームポジションを守るつもりはないな。
あんな豚足みたいな手は、手にとって不自然だろうに。
第一、良い例といっても、親指は相変わらず横面を当てて、
横で打つスタイルのようだ。
これでは親指を活用できずすぐに傷める。
道具に合わせて手を変形させる時代は終わりだ。
手に合わせて道具をつくれる時代になった。
特別な、新しい動きを訓練することなく、
日本語を書いていきたい。
僕はキーボードが嫌いだ。
まともな形になるまで変形させてやる。
・指をまっすぐにするために手首を外側にひねって負担がかかる(本来はハの字でまっすぐのほうが負担が少ない)
・手首を外側にひねっている分、親指のスペースに余裕がなく内側に折りたたまれて、引っ張る力が微妙にかかり続ける
・手の甲をキーボード面と平行にするために内側に回転する緊張感がかかり続ける
という点で、負担が大きいです。もちろん手を痛めるリスクが高いですが、ホームポジションを覚える段階の初心者は当然打鍵数が少ないので、問題が表面化しないでしょう。
ホームポジションについては見る側が初心者だし、「これが正しいです」と書いても突っ込む人があまりおらず、本当の熟練者が書くことも少ないため、このような解説が引用されてしまうのが現状かなと。
発言者の信頼性という点では、隅野さんの記事のほうがよっぽど良いと思います。俯瞰視点の手元写真あり。
https://news.mynavi.jp/article/20180802-670596/
また、ローマ字入力だと右手は母音が上段にまとまっていて、「;」は頻度が少なく、「P」「ー」が右上にあるので、右手はより斜めを向いていたほうが打ちやすくなる傾向になりそうです。
逆に左手はQを使わずAを多用するので、ややまっすぐになりやすいと言えるかもしれません。
なるほどありがとうございます。
資料のものはより概念的、
隅野さんの構えの方がより実践に即した形、といえそう。
右小指はqwertyではP-とBSとエンター専用みたいなところがあるし、
ハノ字のほうが手には自然だと思いますが、
でもキーボードはハノ字をしてなくて、
ブラインドタッチをしようと思った時まず思ったのが、
「キーボードかブラインドタッチか、どちらかが間違ってるのでは?」
ということでした。
今ではどちらも間違ってる(が完全に間違いではない部分もある)と考えています。
ひとつ書き忘れたのですが、
突き刺す指の形にすると、指の間が開きやすく、
19ピッチが苦でなくなる感覚があります。
撫で打ちのように指を寝かせると指が揃いやすく、
19ピッチは広すぎるように感じます。
このあたりのことも踏まえて、
「正しい」構えとは、現状のキーボードにどう手を合わせるのか、
という方法論なのでしょう。
「こうじゃ使いにくいから、使いやすい形にしよう、
で、人間の手ってほんとはどう動くんだっけ?」
と、自作キーボードでは3D化がぼちぼち始まったところ
(今のところ単純なお椀型をしてないのは、bat43のキーキャップとlime40と僕のサドルプロファイルのみ)なので、
全く違う知見が見つかるかもしれませんね。
それを「まっすぐに」「平行に」「垂直に」という90度単位のような教則が使われることがねじれの原因になっていると思うんですよね。(もともと斜めのほうが相性が良いのに)
これは使う配列によって効率的なホームポジションや角度が変わるので、当然ほかの配列だったら違う形が最適になるというだけの話だと思います。
少なくともqwertyでは、ハの字+ロウスタッガードの相性がとても良く、逆に格子配列との相性が、熟練するほど悪くなっていきます。
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あと3D化についてですが、キーの高さがバラバラになると、「落とす」打ち方によるアルペジオがやりにくくなり、より「指の根本を動かす」「掴む」動きが多くなり、個々の指の力が反映されやすく、小さい筋肉を使うので、熟練したときの疲れやすさは大きくなってしまうのでは?と、なんとなく思います。
qwertyの右手部はわかります。NMから斜めになってる感じ。
しかし左手がねえ…
>逆に格子配列との相性が、熟練するほど悪くなっていきます。
格子配列は格子配列なりの、論理配列があっていいと思っています。
qwertyを打つ人ほど、
結局もとのロウスタッガードに戻りつつある気がしますね。
(カスタムキーボードの流行とか)
>個々の指の力が反映されやすく、小さい筋肉を使うので、熟練したときの疲れやすさは大きくなってしまうのでは?
まさに今日別記事で書きましたが、
撫で打ちのほうが個々の指の力が反映されやすいと感じました。
逆にそれ前提の論理配列なので僕には快適ですが、
qwertyだとキツイかもですね。
3Dは可能性の塊なのになかなかみんな手を出さないのは、
作ったり試行錯誤がものすごく大変なことと、
それ以前にqwertyを使ってるからかもなあなんて思ったり。
lime40のゆかりさんはEucalyn配列なので、qwertyの制約を受けなかったと想像します。
デファクト物理配列×デファクト論理配列という、
二重のデファクトがあるな、と最近感じています。