2021年01月08日

【薙刀式】強いカナは押下時間長い説

ゆえに、薬指や小指に担当させるのはキツい説。
めんめんつさんが面白いことを書いている。
https://menmentsu.hateblo.jp/entry/2021/01/07/225952


脳内発声ありの立場からだから、
強く発声するカナ=押下時間が長い=強い指担当にする、
という原理なのだろう。

押下時間が長いのは、m秒単位であろう。
他のカナと連接を作るため、
ロールオーバーの為に押しっぱなしかも知れない。

言葉はもともと音声であったが、
文字の発明によって、
「音声を介さない文字だけの思考」が生まれ、
「音声を介する思考」と、
分離したのではないかと僕は考えている(言文不一致)。
明治の言文一致運動がありながら、
なおそれが達成されていないのは、
音声を介さない思考が、
大なり小なり存在するからではないと僕は思っている。
(口下手な人は書くことが得意だったりするしね)

なので、
必ずしも重要カナが、
言う時と書く時で全く同じとは思えないが、
しかしそこは日本語、
多くの場合で、僕の感覚と共通しているようだ。


薙刀式の場合、特にここでないと、と思ったカナは、

人差し指: あ、の、く、た、な、か、(ま、そ、こ)、句読点
中指: て、と、に、を、い、ん、(は)

あたり。()は薬指小指じゃないしな、という消去法的選択。
めんめんつさんのピックアップしたものと、
わりと近くておもしろいと思った。

このうち頻度的に高いものは、
い、ん、か、と、の、た、て、な
あたりだ。
頻度の高いものに配慮しつつも、
このカナは中央にしておかないと、という意識が働いていたと思う。


薙刀式は頻度2位の「う」を右薬指という、
脇に置いてる珍しいパターンだと思うけど、
「う」は人差し指中指って感じじゃなかったんだよね。
なにかにくっつく音(こう、そう、など)だから、
脇になったのかもしれない。
メインになる音の脇、みたいなLの位置だ。

ウ音便を考えると、元のカナがあったのを置換して、
頻度的に増えただけのカナかも知れないし。



「文字を書くときに、
カナと指の感覚を無視してでも、
合理的運指と統計を突き詰めれば早く書ける」
という立場もあるけれど、
そもそも「書く」という行為は、
脳から出た何かを身体運動に置き換える行為だ。
それがしっくり来ないならば、
統計は無視して、身体の声を聞いた方がいいと思う。
とくに僕は運動が苦手な子なので、
書くという行為まで、苦手な運動を強制されたくなかった。

「自分の肉体の運動と、言葉がしっくり出ていく感覚」
を、合わせていくことだけが、
薙刀式の目的だったのかも知れない。

それくらい、僕にとってqwertyの運動は、
書くという行為から外れまくった、違和感の塊だった。

「速くなること」は所詮結果でしかなくて、
1978字(変換後)/10分も行ってしまえば、
速さの目標はこれ以上ないと思われる。
(まあ、2500の世界とかちょっと興味あるし、
2000でもまだ速い回転のときの思考より遅いかも、
とは思ってるが。
3000でようやく原稿ありのアナウンサーレベルか…
人間の思考ってだいぶ速いんだなあ)



僕の今のキーボードは、
人差し指中指を30gにして、
薬指小指を、20と15gにした変荷重だ。
押下時間そのものも、押下圧も減らしてるので、
物理的な仕事=力×時間を、指の力に合わせて行っている。
論理配列だけでは飽き足らず、
物理でもそのようなことを調整してるのが、
自作の醍醐味だね。

運動力学は詳しくないが、
単に叩く(押して戻す)のと、
少し抑えるのでは、
使う筋肉の種類は違うような気がする。
そのへんも加味したスイッチにしたいが、
エラストマー樹脂の扱いに今てこずっている…
posted by おおおかとしひこ at 23:59| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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