薙刀式最新動画は、qwertyと薙刀式の運指を視覚的に比較した、
本邦初の動画だ。
https://youtu.be/chHqjYsK73w
しかも「同じ速度で文章が完成する」ようにqwertyを早回しして、
結果を揃えた上でのメソッド比較ができていて、我ながら興味深い。
「どっちが速いか?ではない比較」になっているわけだ。
で、それを、
「自分は、どっちならマスター出来るか?」
という視点で見ると面白いと思う。
qwertyローマ字は、明らかに難易度が高い。
1310字(変換後)/10分の、
まあまあの速度とはいえ、
この素早すぎる指捌きをマスターし、
常用するイメージが湧かない。
指はあちこちに飛ぶし、正確性を維持できる自信がない。
動画ではミスタイプしまくっているが、
そのたびに遠いBSに手が伸びて、
そのたびに疲労が溜まっていく。
(このキーボードのBSはまだ近い方だ)
小指薬指は当たり前に使う。
A何回押させるんや。
薙刀式のA位置(「ろ」「せ」)の光らなさと比較するとよくわかる。
TYはしんどい。
意外にRがキツイ。
「られる」がこんなにしんどいとは。
まつりぬいみたいに左手を捌かないと打てないのか。
薙刀式の右手3連アルペジオとはえらい違いだ。
エンターの回数はもっと減らせると思う。
しかしミスタイプが怖くて、
確定部分を確保したい心理が働いている。
あのエンターの回数、手首の腱を削っている音がする。
薙刀式なら、
本文中でも述べているが、
「片手だけに注目すると、一筆書きみたいに、
あるキーの隣のキーを押していく」
感覚の運指だからとても楽なのだ。
qwertyみたいに飛び飛びにならないのがとても楽。
標準運指の前提は、
「ホームポジションを遵守し、
打ったらホームポジションに戻す」だと思うけど、
そんなの明らかにエネルギーの無駄である。
一度動かしたら、それを利用して続きをするべきだ。
薙刀式の運指はつまり、
ホームポジション維持ではなく、
「動かした手を少しずつ動かし続ける」
という運指法なのだと考えられる。
「前に打った指の勢いをスタビライザーにして、
次の指で打つ」感覚なのだ。
一々伸ばした指をしまわないものぐささなのだ。
どっちならマスター出来るか?
と考えると、僕はqwertyみたいな上級者向けは無理だ。
薙刀式なら、疲れなさそう、って思うだろう。
どっちなら常用出来るか?
と考えると、
二時間執筆し続けるのは、qwertyでは無理だろう。
薙刀式ならイメージできる。
僕の目標は2000〜2500で何時間も書き続けることで、
つまりはこの動画の倍の速度で書きたいということ。
qwertyはあきらかに無理。
薙刀式ならなんとかなりそう。
薙刀式は、タイピングが得意な人向けの配列ではない。
タイピングが苦手な人向けの配列だ。
なるべく楽して文字がばんばん進む仕組みになっている。
逆にいうと、
一文字あたりのコストが低い配列だと思う。
他のカナ配列と比較してみたいなあ。
どういう動きになるのか、
配列図だけでは想像できなかったことが、
とても立体的に立ち上がってくる動画になったと思う。
飛鳥や新下駄、月系や親指シフトなど、
「手はどう動いているのか」を示すのは、
真上からよりもこうした動画の方がいいかもね。
2021年01月10日
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