昔に比べてだいぶ減ったはず、という記憶があったので、
あらためて調べてみた。
いや、これはキツいな。全然ねえ。
以下が総覧するのにいいのでは。
https://www.scenario.co.jp/online/20548/
まともな賞金がほとんどない。
まともな賞金を出すということは、
それなりの制作予算もあるということ。
まともに90分作るのは数千万から億は必要だ。
それを考えれば、
トップの賞金でも高々500万は少ないよな。
(ちなみに映画脚本協会の最低ギャラは300だ。
手間を考えれば年二本を出し続けることは結構キツいよね)
芽がありそうなのは、
賞金500万
フジテレビヤングシナリオ大賞 50-65枚
テレ朝21世紀新人シナリオ大賞 100枚
WOWOW新人シナリオ大賞 70-90枚
賞金200万
TBS連ドラシナリオ大賞 第一話60枚と、シリーズ構成
制作費5000万用意
ツタヤクリエーターズプログラム 企画書10枚
あたりだ。
賞金100万50万なんて、
シナリオを書く労苦に比べれば、はした金だと僕は思う。
逆にいうと、
おもしろいシナリオが仮にあったとしても、
シナリオではない部分で興行するシステムが、
出来上がってしまっているということ。
○○主演や○○原作で客を呼べば回るから、
最低限書けるやつを探そうとしている、
という穿った見方もできる。
逆に最低ギャラ300以上出そうとしてるところは、
シナリオをきちんと重視しようと考えている、
と見ることが出来る。
それが年3賞とツタヤしかないのは、
なんとも寂しいものだ。
そもそもシナリオを読めるやつが審査員にちゃんといない、
という事情もあるかもしれないねこれは。
ゴールドラッシュがある所に行くべきだ。
その前にブルーオーシャンに進むべきだ。
シナリオというだけで考えるならば、
既にゴールドラッシュが終わった、
夕張炭鉱のようになっている業界に、僕には見える。
そもそも、そのシナリオ大賞とったやつって、
まともに面白い作品になってんのかな?
面白いシナリオ→面白いドラマや映画→みんな見る→おもしろかった
の流れがすでに途切れてるんじゃないかな。
シナリオのゴールドラッシュは、
かつてはゲーム業界に湧いたことがある。
ソーシャル課金ゲーになってそのラッシュも今は昔だろう。
じゃあ、ストーリーはいらないか?
くだらねえストーリーの映画やドラマなんて、
見たくもないだろう。
どんな世の中でもストーリーは一定数必要とされている。
システムが機能してないからといって、
ストーリーの供給が絶たれるべきではない。
第一締め切りがないと人は何もしないので、
これらに応募することを目的にしてみてはどうか。
日常に急に締め切りが現れると、
人は急に忙しくなるぞ。
ちなみに去年テレ朝の賞には送ってみた。
夏頃結果が出る。ダメ元でもあがいてみることだ。
おかげで、仮に落ちたとしても手元にいい企画が残ったし。
「当方企画アリ」の札を常に上げよう。
チャンスはそうやって掴む。
いつも興味深い記事の投稿ありがとうございます。
自分の記憶が正しければWOWOWのコンクールは既に終了したと思います。
テレ朝、大岡さんも出したんですね!
自分は去年のフジテレビヤンシナから
応募始めまして、テレ朝も出しました。
配信部門とドラマ部門で二本出しました(笑)
そうかWOWOWはもう辞めたのか。
漫画原作やゲームシナリオも募集が減ってる気がするので、
今の商売の流れはシナリオよりキャラクターなんでしょうね。
課金ゲーなんてシナリオ適当でもキャラクターさえ良ければいいわけなので、
投資の集中はもはや行われないのでは、
と悲観的に一覧を眺めていました。
まあそれでも「面白い話」というのはいつでも必要なので、
腕は磨くべきですがね。
腕試し程度に出したので、ダメ元で次の企画を考え中です。
返信ありがとうございます。
僕は自分で脚本書くときも、ドラマ、映画などで
人の作品を観る時もわりとここで論じられている
脚本論をベースにしています。
そういった観点で、フジテレビヤンシナの
大賞受賞作「サロガシー」を読んだのですが、僕は
この脚本論でいうところの、
「セットアップだけでおもしろいセットアップを
ぶちまけて展開をしない」作品というように
感じました。
お時間あるときに大岡さんに、この大賞受賞作を
読んで頂きたいです。
そして批評をお聴きしたいです。
こちらに食べて受賞作が掲載されています。
⬇
https://www.fujitv.co.jp/young/