2021年01月25日

「願望を叶える」の最先端

【小説】 なろう系のタイトル、人間の欲望が垂れ流しだと話題に
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/2005863.html


マーケティングとはなんだろう。
「今市場でどんなものが必要とされてるか調査して、
それを提供すること」だろうか?

物語でそれを提供することはどういうことだろう?
「堕落した自分を甘やかして欲しい」
「認められなかった俺はほんとは優秀で、
ざまあみろと復讐したい」

以前だったら彼女やキャバクラ嬢が提供していた、
甘やかし、ほんとはアンタは出来るんだという勇気づけ、
これらが提供されているわけだ。

男は母親的なものを金で買う。
提供する側は金で売る。
ついでに性的な欲望も果たすかもしれない。

アンダーグラウンドでおこなわれているならば、
まあ人間ってそういうとこあるよな、で済むけれど、
こんな暗いものが表へ出てくるべきではない。

逆に、表でやることが分からなくなって、
こうした「マーケティング」に頼らざるを得なくなっている、
というのが現在の興行の現状だ。


金になればなんでもやるか?
金になるかどうかは分からないが、
確信のある、世界を変えるものをやるか?

今は前者にゴーサインが出て、
後者にストップサインが出る。
投資者に損をさせないために、確実な行動だとそうなる。


それで世界は良くなるのかね。
悪化していく一方ではないか。

マーケティングの定義はよく分かっていない。
冒頭に挙げた定義だとすると、
マーケティングは世界を腐らせていて、
物語の文化をだめにしている。
posted by おおおかとしひこ at 12:18| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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