前記事の続き。
その対義語の組みを、3(以上)に拡張できるか?
コンフリクトは複雑なほうが面白い。
対義語は完全に対立する二つの考え方だろうが、
そのどちらにも所属しない、
第三の考え方がある場合がある。
そうすると、
二者の対立が、みつどもえになるわけだ。
この三番目の主張をするキャラクターをつくると面白くなるわけだ。
主人公側についても、敵側についてもいいだろう。
途中で協力するサイドを変更して、
転向するストーリーすらつくることが可能だろう。
もちろん、四番目をつくってもいいし、五番目をつくってもよい。
それらが完全に対立するのではなく、
あるところは妥協して大同団結するが、
ある場所は共闘することを拒否する部分が出てくるだろう。
こうして、話は複雑になっていくのだ。
単純な話というのは、
対義語が二つしかないものを言う。
それがコントラストがあり、
世の中をうまく切っているならばそれもありだが、
世の中はそう簡単にいかないこともある。
複雑な考え方が、同時に存在し得る。
ということで、
そうした立場のキャラクターをいくつかつくると、
リアルで、興味深い主張のぶつけ合いになることだろう。
(もちろん、演説合戦をするのではなく、
目的と行動で示すのである)
理想は、
両極端な対義語があり、
それらの間のようなものが沢山あり、
それらがある程度はどちらかに属するようなもので、
複雑なそれらが絡み合ってコンフリクトを起こすようなものだろう。
正義と悪だけでない、現実的で面白い物語は、
このような対義語を見つけられたときに、
書くことが出来るようになると思う。
世の中はどのような対義語で満ちているだろうか?
それを書き出してみよう。
100でも200でも、時間をかければ500でも1000でも書きだせるはずだ。
その中に、
あなたの書ける何かがあると思う。
興味深い対義語には丸を付けておこう。
今書けなくても、いつか書ける面白い話に化けるかもしれない。
あるいは、がっつり正面からやらずに、
今書いている話にスパイスとして入れられる要素かもしれない。
一体世の中はどのような対義語に満ちているのだろう?
あなたが世界をどうとらえているかと、それは関係する。
2021年02月19日
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