2021年02月13日

【自キ】3Dキーボード、変数多すぎ

それぞれのキーの位置について、
XYZの位置と、XYZの角度の、6自由度があるわけですよ。
6^キー数分自由度があるわけ。
こりゃ終わらんわけだよ。


そもそも、手の角度をどこにするか決めなきゃいけない。
それも6自由度がある。

パームレストはZしか固定しない。
XYの位置はわりと適当に置いちゃうし、
手そのもののテント角やチルト角は、
机と椅子の高さや、姿勢や、
手の開きや肩の開きや、背筋がまっすぐかで変わってくる。
ハノ字に置いたり、まっすぐ置いたりでも全然違う。

そして人間は、時々姿勢を変えないと死んじゃうのだ。
早回しで時間単位で見れば、軟体動物のようにウネウネしている。
基準位置に対して偏差がどれくらいあり、
どれくらいの分布に対応できる間口の広さがあるべきかは、
自分の体ですらわからないし、
他人の体とどう整合性を取ればいいんだ?

今日の姿勢と明日の姿勢が同じとも限らない。
疲労を避けて体は無意識に出口を探す。
気分だって変わるじゃないか。


今のところわかってきたのは、
以下のような法則だ。

パームレストなし、左右分割を肩幅程度ハノ字に置く前提、
突き刺し系の打ち方よりも撫で打ちメインとして、
つまり指を立てて構えるのではなく、
寝かせて構えるとして、

・親指は4指の面よりも下に位置し、斜めになるべき
・中段は球を掴むように中指が高く、小指が低く、弧を描くように
・上段はその球のRが大きくなり、奥に滑らせやすい角度に
・下段は指を縮めるのでRが小さくなる、ただし指によって縮める長さがだいぶ違う
・キーの位置は放射状になるべきかどうかはまだ分からない
 (個人的には3D曲面で吸収できると仮説を立てている)
・シリンドリカルステップの弧、つまり上段、中段、下段のトップ面が作る曲面は、
 指の長さによって変えた方が良い
・また、その弧は、指によって迎え角が違う。
 人差し指、小指は弧全体が手前に傾いているようにして、
 中指、薬指は弧全体が奥に傾いているようにするのが良いようだ

のあたりは、
Lime40と意見が一致した。

人差し指、小指の伸ばし位置に関しては、
僕は平面がいいのでは(撫で打ちだから)、
Lime40はお椀型がいいのでは(突き刺し打ちだから)、
で意見が割れている。

ここまでは現在サドルプロファイルとしてDMM.makeでプリント出来るようにした。
興味のある人買ってみてください。
平面PCBに取り付けることで3D曲面キーボードにするためのキーキャップです。


で、今考えていることは、

・指は垂直にキーに当たってなくて、斜めに当たっている。
 だからキーキャップの正面に指の正面が当たるためには、
 キーキャップは外側を向くべきだ

という調整。

これにより、球かつ段々畑になって、
デザイン上は滑らかで流線型な球よりカッコ悪くなるんだけど、
この方が指の力の伝わりがよく、
結果弱い力で打つようになる、
つまり楽になる、
という感覚をつくっており。


3D曲面は、触ってナンボなので、
スクラップアンドビルドの世界ですな。
もう15万はサドルプロファイルに突っ込んだなあ。
一回プリントで5000円から8000円飛ぶしなあ。
いい加減3Dプリンタ買おうかな。
でもその調整沼もあるし、調整代に10万と思えば安いか。
posted by おおおかとしひこ at 12:02| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。