現代は江戸時代から進歩しているか?
と問われれば、多くの人はイエスと言うだろうか。
僕は、一部についてはノーだと断言する。
https://mobile.twitter.com/DangInterceptor/status/1363314334860910593
実態はどっちが多いのだろう?
1. 中抜き業者が沢山介在して現場にはほとんど金が降りてこない。
職人は付き合い上嫌々自分の技術を安売りしている
2. ほんとに支払うお金はなく、
しかし職人が心意気でしばらくやってやってたが、
いつの間にかそれが常態化し、
誰も正しい料金が分からなくなった。
心意気しか買われない世界になり、技術を見る目がなくなった
弊社は2かな。
デカイヤマはなくなり、
みんな切り売り量り売りになってしまった気がする。
職人を雇う側は、
「そんな職人は掃いて捨てるほどいるんだ。
お前が断っても他を探すし、
お前は二度と出入り禁止だ」
と強気でやってきたのだろう。
掃いて集めるほど、すでに職人はいなくなっている。
職人を育てるのは大変時間と労力がかかり、
その体力はすでに日本社会にはない。
安く他国から買ってくることで急場を凌いでいるうちに、
それが常態化してしまい、
職人は中国に頼らざるを得なくなり、
現在に至ると思う。
この現状を語らずに、
「ものづくりニッポン」とかいうやつは、
僕は全力で殴りに行く。
江戸時代は、職人を値切る商人は蔑まれたそうだ。
商人側の努力でなんとかして、
職人の待遇はキープし続けたらしい。
ものづくりは、この体制がないと成立しない。
最後の職人が死んだとき、
事態の深刻さに反省するだろうか。
しないだろうな。
発注者は中抜きを飛ばして現場に来て、
手を動かしてる人に、
「あなたはいくらこの仕事でもらってますか?」
と直接聞いてみるべきだ。
それで暮らしていけるのか、この技術はそれほど安いものではないと、
勉強するべきだ。
それは失礼なことではない。
現場は大歓迎だぜ。いつももっと潤沢に欲しいんだから、
リアルな交渉材料をつまびらかにしたい。
僕は「本来ならこの金額を頂きますが、これこれの文脈でこの値段です」
と毎回いうことにしている。
嫌われてんだろうな。嫌われてもやるべきだけど。
2021年02月21日
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