2021年02月24日

中学生が考えた漫画かよ!(「フライング・ジャット」評)

だがそれがいい!

正直前半はキツい。
しかし後半から尻上がりに盛り上がる。
少年ジャンプ一年分読んだかのような、
インド映画流マーベルヒーローを特濃で頂け!

ネタバレなしで。


やっぱ月面だよな。月面だよ。
トンデモの決勝戦は、月面なんだよ。
聖剣戦争だって、
ファイナルファンタジーだって月面だよな。

そんなのまさか見れるとは思わなかったので、
大爆笑すると共に、
「ただしい少年漫画を俺は見ている」
という気分が最高だった。

鬼滅の刃?
あんな女の描いたヒーローなんてつまらんわ。
これが男の子が大喜びする、
ほんとうのヒーロー映画だ。

若干サムライミ版スパイダーマンと被りつつ、
それでもインド映画流のエンターテイメントになる。

ヒロインがエロいのがいい。
メガネ姿はわざと押さえておいて、
ダンスシーンでの脚の長さ、そして巨乳ぶり。
理想のヒロインが実写で歩いとるわ。

一緒に飛ぶときに、
足の上に足を乗せるのがたまらなくエロです。
素晴らしいアイデアだと思った。


一番泣いたのはね、
「俺の『12時』は今だ」だよね。
男ってのは使命のために命を投げ出す生き物なのさ。
女は好きな男のために命を投げ出すかも知れないが、
男は使命のためなんだよな。

前半の、
「父の名を継いでくれ。フライングジャット」
の、ヒーロー誕生の瞬間もいいけど、
この12時のセリフは、
真のヒーローの誕生の瞬間を描いていて、
それが最高だ。
(その意味は本編を見ればわかる)


そして兄が最高です。
入れ替えコントはただの伏線だったとは。
ここでもう一回泣くよね。



中学生が考えた漫画かよ。
だがそれがいい。

こういうので、映画館が満ちてほしい。


そして大人たちは、正義とはなにかを、
もう一度考え直すのだ。
言葉を巧みに使って、何かを誤魔化すことじゃないはずだ。
posted by おおおかとしひこ at 03:25| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。