2021年03月03日

【薙刀式】4モデファイアのWin/Macの違い

USBの仕様として、6キーの信号を送れるそうだ。
それとは別信号で、4つのモデファイアのオンオフを送れるらしい。

QMK的な記法で書くと、
Ctrl、Shift、Alt、GUIだけど、
これはWinとMacで違うキーにバインドされてて、
異なる役割になってるのが超面倒。


整理しておくと、

QMK/Win/Mac
Ctrl Ctrl Ctrl
Shift Shift Shift
Alt Alt Option
GUI Win Command


Windowsで最も使うモデファイアはCtrlだ。
MacのCommandキーにあたる。
ZXCVをはじめ、ASあたりをよく使う。
リドゥはWinだとCtrl+Yで、MacだとCommand+Shift+Z
だね。ここにもややこしい違いがある。

一番使う癖に左下(Shiftの更に左下!)にあるのが僕は解せない。
一番使うならMacのCommand位置にすればいいものを。
この設計だけで、僕はWindowsでショートカットを使う気になれない。
(薙刀式の編集モードは、その動線を見直したものだ)

Macで最も使うのは親指横のCommand。
全てのショートカットはここ起点に設計されていて、
Command+Shift+はその応用的機能で、
Command+Option+はその特殊機能、
のようにショートカットは全て整理されているのが、
とても気持ち良い。
Macの哲学はここを一本通していることにある。

また、UNIX以来の伝統のA横Ctrlキーがあり、
これは普通のアプリのショートカット用に使わない。
使うのはテキスト用のショートカット限定だ。
emacs由来の、指の動線が非常に練られたもので、
僕はWindowsを使ってなかったら、
一生これでいいのではないかとすら思う。

(ただA横は遠いなとか、
もっと整理できるだろうと考えて、
最終的には薙刀式の編集モードへ練り上げた)


つまり、Macのモデファイアは整理されている。
親指横のCommand、その外のOption、
下段小指外のShift、
A横のテキスト用Ctrl、
にだ。

一方Windowsはパッチを当てまくって訳がわからなくなった、
横浜駅のようである。

左下のCtrlをメインに使うところから間違っているし、
Alt+何かのショートカットもあるし、
Win+何かのショートカットもあるし、
Ctrl+Shift+、
Ctrl+Alt+、
Alt+Shift+、
Ctrl+Shift+Alt+みたいなショートカットもある。
Win+Ctrlとかもなかったっけ。覚える気なし。
どのキーがどういう役割、と決まったやつがないのが面倒。
これいつか整理される日は…来ないだろうな。

しかもAlt、Winは、押しながらだけでなく、
単押しでも別機能がある。(ワンショットモデファイア)
Altはコマンドをマウス無しでキーボードから選べる機能の呼び出し、
WinはWindowsメニューの呼び出し。

サグラダファミリアか。なんやこれ。


僕はたまたまWindowsとMacを仕事で行き来しなければならないため、
この違いに長年悩まされている。
(Macは映像系、Windowsはテキスト系。
また弊社は映像系の癖に、
会社書類はWindowsしか受け付けないクソ仕様で、
会社貸与PCはAdobeの入ってるWindows。
ショートカットが違うんじゃボケ)


Windowsで、
Macのように整理された指の動線にしたいと思って作ったのが、
薙刀式の編集モードだ。
どちらのOSでも共通のコマンドだけを使って整理したつもりだ。

もっともこれはテキスト前提なので、
その他のアプリのショートカットまでは面倒が見切れないが。

MacからWindowsに行った人は、面食らうと思う。
Windowsオンリーの人は、
Macの合理的世界を一生知ることがないと思う。


僕はいまQMKで組んだ自作キーボードを、
WinでもMacでも使えるようにキーマップを考えているのだが、
動線のあまりの違いに諦めた。
CtrlとGUI(MacではCommand、WindowsではWin)
さえデフォルトレイヤーにいれば、
あとは頭使ってやるか、
みたいな境地にいる。

ちなみにスペースをシフトと兼ねる、
SandS(Space and Shift)を僕はデフォにしている。
小指のシフトキーに意識を割かなくてよいため、
これだけでもオススメ。

あとはAlt(Option)だけど、
もうこれは使わないことにした。
posted by おおおかとしひこ at 20:58| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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