2021年03月16日

【自キ】スイッチの擦れ感

打鍵感には色んな要素があるけど、
大きくは押下圧、底打ちの感覚、直進性、擦れ感があると思う。

そのうち、擦れ感は、ルブでならせるものの、
最終的にはステムとハウジングの材質で決まるように思う。



ハウジングの材料は、

ナイロン(アルパカ)、
POM(クリーム、Durock Full POM)、
ポリカーボネート(Durock L1、Dolphinなど。
Gateron Inkもこれに近い、Zealブランドのやつもこれ?)、
クリーム色のプラスチック(GateronとかKailhの古めのやつ)、

などがある。
これらによって、擦れ感が違うと思う。

ステムを同じものにしたとき
(たとえばルブされたPOMステムとしよう)、

ポリカーボネート>POM>ナイロン>プラ

の順に滑らかさが違うように思う。


ポリカーボネートの擦れ感はシャープで、
プラスチック同士が反発するような感覚がある。
シュッとしてる感じ。
底打ちは反発の強いカツーンとした感覚。

POMの擦れ感はまろやか。
速度感はないが気持ちいい引力が働いてる感じ。
スピード打鍵には向かないが、確かな字を書く感覚がある。
するするとした感覚。
底打ちはかなりコツンとした、骨に響くような感覚がある。

ナイロンは接触してないような滑らかさがある。
フッって落ちる感じ。
底打ちがマイルドなころころしたところも魅力。

シュッ、カツーン、
するする、コツン、
フッ、ころころ。

音でいうとこんな感覚かな。

GateronやKailhの安めのやつだと、
どんなにルブしてもまだ擦れてる感じがするが
(ルブしないよりは劇的に良くなる)、
高級スイッチでは「こすれる」という感覚はなく、
滑りの質の差みたいなものまで昇華しているような感じを受ける。


今ポリカーボネートのDurock系を触り始めていて、
お気に入りのアルパカとの違いを味わっている感じだ。
アルパカよりもGateron Inkシリーズや、
Zeal系(Telio、Sakurio、Healioなど)に、
滑り感が近いと思う。

問題は音だな。静音改造しないとちょっとうるさい。


ハウジングの表面の滑らかさだけで擦れ感が決まるとは思えない。
横ずれが少ない、直進性の高いもの(アルパカやクリーム)だと、
一定の擦れ感覚を感じて、
横ずれの多い、遊びのあるものだと、
浮いてる時は擦れ感がないが、
ぶつかった時に擦れ感が発生する。
ポリカーボネートだと遊びがある方が心地よい感じがある。

材質の硬度による反発係数の違いだろうか。
ナイロン、POMは柔らかめだから反発係数が少なく、
だから接触し続ける一定の擦れ感がよくて、
ポリカーボネートは硬めで反発係数が高いから、
横ずれでぶつかった時の反射が強めで、それが気持ちよくできてる感覚がある。


帯電性も関係ある?
静電気の微妙な発生とか。
僕は帯電体質なのでナイロンだとパチパチいうイメージがあるが、
流石に電子機器でそこまで静電気は発生しないのかもだが。



それぞれの個性を知ったうえで、
じゃあ何がいいんだ、という話はなかなか難しい。
今のお気に入りベスト4は、
Durock L1、アルパカ、Ink Yellow、クリーム。
これらをキメラに出来ないか実験中…
posted by おおおかとしひこ at 11:17| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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